2018年3月15日木曜日

がんになっても働けますか それを決めるのは病因じゃなくて症状と受け止める職場の包摂力だ

雇用主の皆さん、病気でもなんとか雇用継続する方法、さがしてみませんか。

がん患者でも、他の疾患でも、時間的に少し多めに休みがほしいとか、能力的に3時間しか働けなくても、かなりユニークに頑張れる才能の人がいます。

もちろん、全員ではないです。そのユニークさを持つ人の分布割合は、がん患者さんもそうじゃない人もほぼ同じ。だって、病気はみんな平等になるんですから。

患者のことを本気で考えるなら、特別扱いしてポストを作らなくてもいいです。
病気体験=体験のひとつ。ただそれだけ。
特別扱いは不要ですが、ちょっと働きにくい時期に「そんなじきもあるよねーそだねー」ってすこし許してもらえると、働きやすいです。

原因がなんでも、症状が許容範囲だったら、ぜひ雇用の継続を。
がんになると、たしかに不自由が発生します。でも、発症前と同じように、いい能力はもっているんです。病気になっても、その人はその人なんです。

今月のHBRに掲載されたレポートに、職場におけるSNSの活用したところ、仕事のキーは技術を知っていることだけではなく、仕事仲間をよく知っている人も大事だよということがわかったよ、という話がありました。

とある世界的企業の中でSNSを組んだところ、チームリーダーに想定した人ではなく、若手が技術的に知識があることがチーム内でわかり、リーダーに想定されていたその人は立場を追われ、その後退職しちゃう。しかし、その人は、誰がどんな能力をもっているのか、どんなネットワークをもっているのか、人間性をとても良く知っていた。それをカットしてしまったから、たちまち仕事がうまく行かなくなってきた。
結局その大企業は、以前よりもかなり厚い待遇でその人を再雇用したそうです。

人の能力は直接的生産性だけではありません。
少し先の、未来の生産性かもしれない。