2018年6月30日土曜日

共にあること(連続性)のマーケティング

時々、お客さまから写真やちょっとしたコメントをもらいます。これがめっちゃ嬉しいです。

先日レコメンもらった帽子が良かったよ、とか、お母さん元気にやっているよ、とか、期待せずに使ってみたらブレストバンドが良かったからもう一本送って、とか。言わなくてもいいけど、言いたくなっちゃうような気持ちが非常に嬉しいです。現場には嘘がないな、と思う瞬間です。

もちろん、再入院したよ、とか、亡くなったよ、というお話もあります。いいことばかりではないけれど、行ったり来たりのアナログ波形のように連続性のある流れをご一緒しながら、必要なときには声をかけてもらえる関係性なのが何より嬉しいのです。

このように、連続性のある流れと共にあること、という気の長い緩やかな時間軸をマーケティングの対象としています。これは、お客さんと弊社の緩やかな関係性が成立してこそ、のお話。だから、必ず一発目に役に立つ。役に立つと、そこから緩やかな関係性がスタートします。

お客さまがモノやサービスを買ってくれるのは一瞬です。その点は、アナログ波形の上にのっかり、流れの中の一点。それをばらばらにすると、一番利益率はたかくなります。余分なことがなく、商品が売れる瞬間だけを対象にするから。事業者は楽になり、患者さんは個人で頑張ることが増える。情報は選んでね、品は色んな所で探せばあるよ、という状態。

選べることは重要ですが、その元気がないときにはプロのおせっかいがあると楽になります。共にあることで、連続性のあるゆるやかな関係性の上があり、そのときに必要な情報を、その人に合わせて提供されると、患者さんはとても楽になる。




https://goo.gl/xcRVjs
フーリエ変換みたいな話。世の中にあるデジタル化された点群データはフーリエ逆変換でアナログ波形に戻されてほしい。

2018年6月29日金曜日

現場の楽しさ 毎日のちょっとした楽しさはチームの空気を和ませます

ピア店舗の入口においてあるブルーベリーが食べごろです。


ぷるんとブルーベリーが実りました。


オリーブもだいぶ膨らんできました。

場所があると、ちょっとした遊びができます。
食べごろになる、みんなで食べる、それだけでも話題です。

かしましい職場ですが、楽しいことが一番大事。
本人たちが楽しくないと、良い提案なんて出てこないです。

次は何をやってみましょうか。

2018年6月28日木曜日

大学生のビジコン かっこよい感じにリアリティをどうつけましょう

文京学院大学経営学部の学生さんとビジコンにチャレンジ。みんなのアイデアを事業プランに育てる半年間にびしびしメンター中です。


宿題出す、LINEで個別にやり取りする、考える。わからなくなってLINEで意味不明な質問をしてくる学生、頭を整理させる、新たな気付き、プランが成長する。新しいプランを読みながら次の質問を考える。

ここ数年のビジコンはとにかくかっこいい。プレゼン力もすごく上がっています。このまま行くと、みんなメルカリになっちゃうんじゃないのかと。だから学生には恩を売っておくわけです(学生のみんな、よろしくおねがいします。)

このかっこいいプランに現実味をつけて、これを動かしたときに、自分は誰に何を売るのか、何の価値を提供して、使った人はどうハッピーなのか。何にお金を払うのか。そのサービスがあると嬉しい人は何人いるのか。そのサービスで、社会(マーケットとも言う)はどう変わっちゃうのか。せっかくの事業プランですから、動き出せることを考えて足腰の強いプランを探しましょう。世の中に愛されて育つサービスを作ると、働きがいも出てきますよ。

Thing Global, Act local.

2018年6月25日月曜日

親がしてくれたことはほぼ忘れている。

新生姜を見つけたので、買って甘酢漬けにしました。
新生姜をスライスして茹でて、瓶に新生姜と甘酢を入れて、蓋をしたら完成。あとは待つだけ。夏っぽいです。


この時期は夏野菜がたくさん出てきて、ピクルスが美味しいです。


新生姜を見たら漬けたくなるし、それをご飯に混ぜ込んで酢飯がおいしい!と想像するのは、育ってきた途中で体験したからそう思うわけです。

私は静岡県浜松市の田舎で育って、18歳まで親元にいたから6575日(うるう年5回を含む)何かと親の世話になって育ってきましたが、そのころの日々のことはほとんど覚えていません。

10歳くらいからでも、大体3000日くらいあるわけですが、3000日分のエピソードなんて全然覚えていません。

親とのエピソードについてちょっと考えてみたのですが、2人兄弟で3連プリンの最後の1個を取り合っていたら、母親が般若のような顔で現れて「これは私の分です」と無情に取り上げていったことを思い出してしまったくらい、エピソードがありません。(母は、プリンなど食べない。)

父親に至っては、私が小学校6年のときに髄膜炎で死にそうになり、高熱でうなされているときに私と初恋の人を間違える、という赤面エピソードくらいです(父よ、晒してごめんなさい)。

おとなになった今、ほぼエピソードは覚えていないし、いま思うとかなりファンキーな父母だったので一般的ではなかったと思いますが、18歳まで奔放な娘を適度に放任して育ててくれたことには感謝しております。ありがとうございます。

感謝はしているけれど、先に申し上げたとおりエピソードなんてほぼ覚えてなくて、残っているものは育てられた自分の中にある習慣くらい。結局、自分の中に残っているものは、日々の生活の中のちょっとした習慣くらいです。多分親はいろいろしてくれたと思うのですが、ほぼ覚えていない。直接記憶はなくても、何かがのこっていて、これが育てられているという証拠なのです。ひどいことがあったら、覚えているはず。だから、エピソードなんて忘れちゃうくらいがちょうどいいのです。

2018年6月21日木曜日

好き嫌いはなぜ発生するのかを偏りから考えてみました。

知らないうちに自分の常識は偏っている。専門性が高い仕事だと、余計にひどく偏る。
おとなになって仕事をしていると、どうしてもその仕事の世界にどっぷり浸かりやすいです。

勤務日は、働いて、それ以外の時間があって、寝る時間。お休みの日は、それ以外の時間があって、少なからず仕事のことを思い出しちゃって、寝る時間。ほぼ365日、仕事のことを思い出しちゃう。知らないうちに、立ち位置がその仕事の人になっている。人間関係も、仕事や興味の領域のつながりが増えてくる。もう、偏りまくる。

そうすると、情報も偏りが出てくる。私の場合は、ベンチャー経営者が多くて、皆さん個性的。宗教みたいに自分の思いを遂行している人が多い。一歩間違うと宗教家。コミュニケーション力が高いから世の中で会話ができていますが、専門性と興味の偏りが著しい(自分も含め)。

介護施設の防災と人材育成を主にしているコアクトにスタートアップから5年くらい関わっていて、地域で備蓄を回す仕組みとか、PTA予算で小学校の防災備品を買っていることとか、最近の発電機すごいとか、自分の毎日には直接関係ないことを知ってなるほど、とハラオチするけれど、これは明日から使えるノウハウにはならない、私には。雨の多いこの時期を出水期というらしいですが、それも最近知りました。でも、いま出水期ですしね、とは言わない。梅雨ですね、とは言うけど、出水期ですね、とは言わない。役に立たない知識が一つ増えただけ。話しながら、偏ってるなこの人達も、と思う。そして、その偏りは、自分とは結構違う。ああ、あっちから見たら自分もこのくらいは偏って見えるのかも、と考えるととびっくりします。いつのまにか、すごい偏っている、と。

偏りがあることは仕方ないですが、そこに偏りがあることをわかっておかないと、自分の常識をおしつけちゃう。自分と違う常識から話を進められると、なんとなく居心地が悪い。共感性がないから。偏りを知って相手との違いを早めに発見できたら、自分と違う偏りの人とも上手に話せます。”偏り補正”ができるから。

偏りを知る瞬間って、自分の全く知らない新しいことを見たときや、普段見ないことを久々にみてあーこれってあったあった、と近くの幅が広がった瞬間じゃないか、という仮説を最近立てまして、自分の幅以外のことにチャレンジしてみました。

オレンジページとか趣味の園芸とか、普段全く接しない業界紙を読んでみたところ、なんと単語がわからないことすらあるのです。日本語だけどみたことないぞ、これ、に出会う。ananに至っては、WEBのサブタイトルに「恋愛現役女子が毎日知りたい情報を提供」と書いてあって、興味の方向性そのものがサムシングニュー。昔読んでいたはずなのに、昔過ぎてわからない。そして、最近のイケメン傾向について知る。みんな同じ顔に見える、どうしよう。

いつものルーチン以外のことをして、ルーチン以外に興味を持って、何の役に立つかわからないけれど面白いことに出会うのは、それ自体が面白い。面白いことは、きっとなにかの役に立つ。自分にとっては範囲外でも、その情報にワクワクしている人がいる。だからその情報は存在しているはず。色んな人がいる社会、多様性や包摂を語るなら、相手のことも知らないとね。

自分の偏りと違うところにあると、拒否は生まれやすいです。違うものを興味を持って受け入れられるか、違うから拒否するのか。内容を知った上で好き嫌いはあってもしょうがないですが、知らないのに好き嫌いを感覚的に判断するのは、広い世界を狭くしちゃうから人生もったいない。偏りがあって、それ以外のところもあって、それ以外のところに拒否が発生する、と考えると、好き嫌いは偏りの範囲内か、範囲外か、から発生するものもあるということでしょうか。


出水期だからあじさいが咲いて、ブルーベリーも色づいてきました。
オリーブも育ってきたし、弊社も少しだけ生物多様性も支えているよ。
(私はやれないからスタッフが面倒を見ております。私の偏りの範囲外。嫌いではない。)



2018年6月19日火曜日

理美容の接客は科学ですよ チーム力で顧客満足度を上げるセミナーでした

理美容は、質問と回答が一定に揃う科学的な接客です。その感性で得た情報(インプット)が、同じ提案(アウトプット)になる、という点で理美容は科学です。くり返し同じ見立てと提案が出てくるはず。

さて、それってどうしたら効果的にできるのかな。
チームで共有するにはどうしたらいいのかな。
その情報収集を上手にするには、どんな方法があるのかな。
共有するための場作りは、どうしたらいいのかな。
そんなことを学び、試して、ハラオチしてもらうワークショップでした。

ワークショップ、めっちゃ真剣。

なんとなくからの脱却で、チーム力をあげましょう。お客さんの困りごとに全員で挑むチームに変身するお手伝いセミナーでした。


2018年6月18日月曜日

6/18地震当日午後、浜松駅における混乱と個人的対応 ビールを買って乗りました

今朝8時頃、関西で地震があり、交通ダイヤの乱れがでています。
そんな中ですが、上り新幹線に乗るため当日夕方浜松駅に到着。意外と空いていました。

EXICでは遅延した新幹線の指定席切符は買えないので、みどりの窓口へ。すると、本日浜松駅の現金がなくなってしまい払い戻しは明日以降にお願いします、と駅員さんよりアナウンスあり。まじですか。みんな払い戻したのね、現金で。

運行状況も表示されないパネル。
払い戻しは1年間有効です。

2時間程度の遅れがありましたが、動き出してしまえばスムーズに進んでいます。
午前中はだいぶ混乱したようですが、東海から関東エリアに向かう新幹線は、ほぼ混乱改善されているようです。


私は、備えあれば、と思い、ビールを買って乗りました。
もう17時も過ぎているし。個人的対応。


TwitterやFBのタイムラインを読んでいると、関西エリアの皆様はまだ混乱の中。地震の影響でお家の中が大変な状況になったり、交通機関の混乱で移動も難しいようです。地震の影響でお困りの皆さんに、皆様の安全と一日も早い復旧をお祈りいたします。




2018年6月17日日曜日

本は時代の洗礼を経て、残ったり消えたり。

仮想通貨NEMが580億円相当盗まれたことも驚きましたが、それを返金しますよ(しかも運営会社負担で)という事実にもびっくりしました。どんだけ仮想通貨業界にお金がながれているんだよ、と。(2018年1月の事件)

その事件の1年前に出版された「ブロックチェーンレボリューション」を再読しました。ブロックチェーンは仮想通貨だけに使われる仕組みじゃない(そもそもデータ処理と保管の方法)、イノベーションを起こすかもしれない技術の素だ(それをどう使うかは、技術者が市場の求めることにどう応えるのか)、中央集権的ヒエラルキーが壊されそう(大きな仕組みの中で既存の力が強いところ、エネルギーとか国家とか)、というのがわかりやすく書かれていて、ブロックチェーンってなんだろうか、の私でも読み終わったらなんとなくわかった気がした親切な本でした。


本文だけで375ページあって、読む前から萎えますが、そこをぐっとこらえて読む。
寝ながら読むと、ウトウトした瞬間に落下してきてめっちゃ痛い。

出版から1年後にNEM580億円分流出事件があって、それから仮想通貨 に対するルール作りが始まり、現在価格が暴落中。あっという間に環境が変わりました。

本は、その時のベストで書かれていて、時間の経過とともに消えていく本がほとんどです。残っていく本は、本質をついてくる本が多いです。古典も、昭和の本も、最近の本も、1年経っても売れている本は読んでみると損はない。トレンド以外も、時代の洗礼を経ても残る本を読む楽しみも、読書の楽しみ。


2018年6月14日木曜日

圧倒的マイノリティ体験 OKTA東京で貿易とソーシャルビジネスとESG投資の話

韓人貿易支援コミュニティOKTA東京に呼んでいただき、ソーシャルビジネスの事業開発と貿易のお話。


セミナー自体が韓国語。
資料も韓国語。現在圧倒的マイノリティ。
私は日本語。(皆さん日本語も堪能)

ESG投資の視点から、小さな貿易業者はこれからどうしていこうかな、を話題提供します。貿易系はSDGsの視点に立つと、外的環境の変化が激しい業界です。韓人コミュニティ初登壇です。圧倒的マイノリティの中、いつも以上に空気読まないで進めます。

体にいいことは、だいたい難しい。

ここ一月ほどのどが痛い。見ると赤く腫れている。

この場合、一番いいのは喋らないことですが(恐らく)、残念ながら私はしゃべるのが仕事なのです。一人で仕事をしていても独り言をぶつぶつ呟くので、事務所では電話をしていると勘違いされるくらいです。

先日、定期受診のついでにのどが痛いんですと相談したところ、主治医はのどを見て、しゃべるのをやめて、のど飴をなめて、早く寝ましょう、とアドバイスをくれました。

んなこと出来たら苦労しないって、せんせ。
(担当医も多分わかっていて、無理だと思うけどねと苦笑しておりました。)

体にいいことは大体難しくて、でも自分もそれがいいって大体わかっている。いい事は大体困難を伴う。医療の人も人間なので、大体無理だよねってわかっている。でもそれが治療上有効だからちゃんと言ってくれる。患者は命や痛みがかかっているとかなり頑張る場合が多い、がしかし、大体継続が困難なんですよね。

病気になっても、その体と死ぬまで生きていかねばなりません。その体をぽいっと捨てて次の体に移ることもできませんし、体にいいことはしたほうがいいです。それにしても体にいいことはだいたい難しい。患者さんは(自分も含めて)だいたい解っているけれど、セルフケア系は継続は本当に難しい。

近々、朝起きたらすごいテクノロジーが発見されていて、セルフケア継続がめっちゃ捗るようになっていますように。



のど飴ともも味のポピドンヨードスプレー、どっちも結構美味しいです。


2018年6月12日火曜日

ジャパンノスタルジー

赤いナポリタンとハンバーグ。日本人のオトナはだいたい好きなメニューです。喫茶店のメニュー食べた記憶よりも、ノスタルジーメニューとしてのイメージが強いアレです。これって外国人さんにはどんな食べ物なんでしょうかね。

外国人留学生を含む大学院ゼミ生たちと一緒に食べたので、どう考えているのか聞けばよかった。


焦がしたケチャップと玉ねぎと赤いウインナー。ふわふわのハンバーグにソースとケチャップの混ざったソース。中野駅近くのディープな洋食バーでごちそうになりました。おごってもらっちゃって恐縮しつつ、めっちゃ久しぶりに手作りハンバーグをたべました。
凹んだ階段を登った先にあるのは、昭和な雰囲気。一人で探して来るにはハードルが高くて、連れてきてもらって初めて来られるお店。

今日ご一緒した学生さんたちが10年くらい経って思い出すのは、こういう店でのオトナとの壁打ち会話なんだろうな、とぼーっと思いながら、学生たちの企業と就職活動に対する素直な感じ方をいろいろ聞きました。うむ、そうだよね、と。

彼女彼らは「それでも日本に住みたい。そのためには日本の大学を出て一括採用に乗っかるのが一番可能性がある方法。自分たちは日本の学生より努力をたくさんするしかない。」と状況を冷静に受け止めて、努力をしている。違う文化の中でも、それを柔軟にうけいれながら、素直に頑張る学生たちに、平等にチャンスは与えられる社会でしょうかね。日本人は日本人であるという下駄を履かせてもらって暮らしているのですね。日本語ができるし、文化がわかるし、存在を疑われないし、存在を肯定される。なんとかしようとしてくれる制度があって、助けてくれる場所もある。優しくていい国ですね、日本って。その日本はこれからも皆さんから住みたいと思ってもらえる未来ある国であれるように、オトナも毎日チャレンジをせねば。



利益は金銭的か、満足度か、社会性か。周辺事業の社内ベンチャー

個室で好きなことを話したり、話さずにダラッとしたり、好きに過ごせるリラクゼーションスペースアルファをやっています。これはピア店長の柴田さんが作った取り組み。

ウィッグはちょっと疲れるし(慣れてもそれなりに疲れる)、病気や治療のことも鬱々するし、気を使いながら働いたり家事や育児や地域の役割をこなしたり、まあ、とにかく、大変なんです。毎日の煩雑さにめんどくさいことが一個乗っかるわけですから。物理的にも、心理的にも、そういうものをパッと外して気持ちよく気持ちをほぐす場所です。

こういうのを社内ベンチャーっていうんですけど、ピア店長柴田さんはそういうことは考えていないと思います。あったらいいな、できるな、やっちゃえ、と。

現場を見てさわっているひとが発想するものを形にするのが新規事業部。次は何を作ろうとするのか。ピアはチャレンジの場でもありたいと思うのです。



それにしてもこの家の一角みたいな空間。眠くなります。


緊張感なんて全然なくてキラキラもないけど、心地よいですよ。
弱っているときは、無理しないでこういう場所を使っていただければ。
あなたの近くにもきっとあると思います。なかったら、作っちゃえばいいです。

儲かるかと言われたら、そうでもないし、単独事業化できるか、といわれると、そうでもない。でも、大事。はたらく人のチャレンジを応援するのも会社の役割ですし。

2018年6月10日日曜日

聖☆おにいさん 他人の正義は先入観なしで理解に努めるのが吉

イエスとブッタが休暇をとって二人で立川に住む、というファンキーな設定のマンガがあると知り、アマゾンプライムビデオで観ました。

聖人の二人が、ナチュラルにいい人オーラを炸裂させながら普通の生活をしているのですが、なにしろ聖人なのでちょっと徳の高いことを考えてしまって後光がピカーッと差してしまったり、プールの水が割れてしまったりします。立川の下町でいろいろミラクルを起こしながら、日本の暮らしを満喫する二人を描くほんわかしたマンガでした。

このストーリーの中に、イエスとブッタ、悪ガキ、悪ガキのお母さんと地域の人、という3種類の人がでてきます。それがみんなそれぞれの立ち位置からの視点で、言いたいことを言ってやりたいことをやっている。全く違う立ち位置なのに、妙に調和して関係性が成り立っている。3種類の立場によって正義というか、信じる正しさというか、自分の行動の源泉となるフィロソフィーが違うのですが、その視点に立つと、わかるわかる、なのです。

悪ガキはイエスとブッタを宇宙人だと設定して、地球を守るためにブッタの白毫をつつく。悪ガキにお母さんたちは宿題やりなさいと叱る。ブッタは、悪ガキの攻撃に対しての仏スマイルもそろそろ限界に近づくけれどもキレる前に悟り、また徳を積んでしまったり、ミラクルを起こして迷惑をかける。

子どものごっこ遊びも、おとなの日常の常識も、イエスとブッタの隣人愛と仏の心も、みんなちがう世界観に基づいた違う正義で、どれも正しい。

正しい、ということは、正しさを決める評価の基準があり、それは複合的。

複合的な要因は、その地域社会の成り立ちや、お付き合いや、お金の流れとか、社会正義とか、個人的な感情や好き嫌いとか。わかりやすい社会ルールと、どうしようもない個人感情に支配されているのが人間社会だな。その中で、自分の正義感を押し付けてはいけないし(この中では誰も押し付けていない)、かといって社会規範に外れるのはいけないし(悪ガキのいたずらは叱られる)、色んな人が調和することで地域は成立する(たとえイエスとブッタが居ても)。色んな人がいるからね、とはこのことだな、と。

以上、聖☆おにいさんを観た感想でした。
次は、ニーチェ先生に挑戦してみます。(レコメンサンキューです)


劇場版、森山未來と星野源が声をやっています。
星野源、芸の幅が広い。



2018年6月9日土曜日

カカオ茶、甘くないけどチョコレート。コーヒーもカカオも、殻が売れているそうです。

カカオの殻を使ったカカオ茶をいただきました。味は、あまくないチョコレートの匂いのする、少しとろりとしたお茶でした。


ピエール・マルコリーニのカカオ茶。
高級そうな瓶です。

先日、どこのメディアか忘れてしまったのですが、コーヒー豆の果皮を乾燥させたカスカラコーヒー(コーヒー茶)が人気で、スタバでもティーとして提供を始めたという記事を読みました。こちらもフレーバーティとして人気のようです。

調べたところ、カスカラとはスペイン語で籾から(もみがら)という意味で、カスカラコーヒーはコーヒーチェリーからコーヒー豆を取り除いた後の果皮を乾燥させたものだそうです。

ほほう。世界は広い。

リッチフレーバーのコーヒーもココアもおいしいけど、その風味を楽しみながらごくごく飲めるフレーバーティも楽しいですね。夏って感じ。

個人的感想ですが、このカカオ茶、チョコを知らずにこれを飲むとなんじゃこりゃとなりそうな味です。ところが、チョコが好きでコレを飲むと、チョコの匂いがするフレーバーティだとテンションが上がります。先に刷り込まれている先入観がプラスのとき、ソレを連想させるようなタグ付けをしてブランディングしたらうまくいく、っていう実体験でした。カカオ茶、カフェインレスで0カロリーでチョコレート気分。




怒るのをやめたら血圧はもとに戻りました。レッツ太陽政策。

4月初旬にプンプンしすぎて150を超えた血圧が、心持ちを変えて2ヶ月たち通常に戻りました。


麗しい血圧。

プンプンしていたときのブログによると(こちら)毎日まったくもー!!って中国工場に怒っていたようですが、コレって生産性上がらないな、と気づいて怒るのをやめたようです。基本、あまり怒らないのですが、このときはもうアレがコレがソレで、超珍しくキレたので、向こうもびっくりしていました。本人はあまり覚えてないけど。

怒るのをやめたあとのこともあまり覚えていませんが(私は比較的すぐに忘れる)、最終的には大変よろしい製品が仕上がっておりますので、私の怒り損だったということだけは、よくわかりました。

人間は感情の生き物ですが、プンプンする北風政策よりも、にこやかな太陽政策がよろしいですね。 とはいえ、太陽政策のほうが高度テクニックですので、頭をよく使って工場管理に勤しみます。自分の血圧のためにも、働くパートナー企業さんのためにも、それがいいかなと。

2018年6月8日金曜日

アラフォー専門職3人、家ごはんで大いに語る。

専門性の偏りが著しい3人でご飯を食べました。3時間、偏りまくりのトークを繰り広げ、自分たちの世界観の偏りを強く強く実感しました。アラフォー専門職、みんな意見がはっきりしております。


テーブルには、フライパンにどーんとラザニアをやいて、終わり。
持ち寄りのタコマリネは絶品でした。
しかし、この場合、ご飯は何でも良いのです。肝心なのは、場と対話。

外の世界の人と話すのは、自分に見えていない視点に気付かされて、刺激的で楽しい。
仲の良い人とは、家でダラダラと遠慮ない意見交換も気楽で楽しいです。とにかく楽しくすれば、続きます。専門職の話し合いは、結構ディープ。お互いの見えない領域をシェアしながら、互いのテクニックを共有できないものかと考える夜でした。

2018年6月4日月曜日

豊かな妄想力を鍛える 大学でモノ・コト論でした

ものづくりはことづくりです。ものは、必要な人に届いて、その人や周りの人を豊かに幸せにする力がある。では、そのシーンをどうやって作り出すのか。それを静岡文化芸術大学の学生さんと考える90分授業でした。


技術は人の幸せのために使うもの。じゃ、それをどうやってデザインしようか。
今日はそんなテーマでした。





そして、未来を考える。
豊かな仮説≒豊かな妄想、妄想ってなんだろう。


ものづくりは、ものを使って社会と対話をしながら社会を変えていく仕事です。
若者のみなさん、社会課題にびっくりするような解決策をたくさん投げつけてください。
打席に立つ数だけ、気付きもありますから、現場を怖がらずに飛び出してきてくださいね。

2018年6月3日日曜日

抗がん剤のロスがなくなったら、MRJを年間15機くらい買えるようです。

現在抗がん剤の廃棄ロスは、年間738億円くらいあるそうです。
これは、抗がん剤治療薬の全体の約1割にあたります。

う、高い、もったいない。
一本1,000円のワイン7,380万本分。毎日1本飲んで、20万2191年分。飲みきれない。
国産ジェット機のMRJでも1台50億円くらいだから、年間15機くらい買えます。



https://www.nikkei.com/news/image-article/?R_FLG=0&ad=DSXMZO3130684002062018EA2001&dc=1&ng=DGXMZO31306170S8A600C1EA2000&z=20180602

たしかにもったいないのですが、抗がん剤は体重あたりで使用量が違ったり、封を切ったら使い切らなくてはならないものもあるようです。容器をワンショット(一回分)にするのは難しい。

一回量に合わせやすくするためにボトルのサイズ展開を増やせば在庫ロスが多くなるし、大きいものに統一すると廃棄ロス(いまは、これ)。

抗がん剤が一般的になってきたので、新しい流通方法や使い方を探す時期ですね。IoTの力を借りて、患者さんの体重と接種日を調整し使用量をマッチングしてロスを減らすとか、小さなボトルを効果的に流通させる仕組みとか、何かあたらしいイノベーションが生まれそうな予感です。

だって、ジェット機15機分ですよ。廃棄ロスを防げたら、医療保障費抑制がはかどり、国民皆保険制度が超たすかる。

抗がん剤、1割は廃棄 瓶サイズ限られムダ多くhttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO31306170S8A600C1EA2000/
日経新聞電子版2018/06/03


ネットに繋がらなくなったから寝ました。

昨夜、Wi-Fi端末の調子が悪く、突然繋がらなくなったので諦めて寝ました。
Wi-Fiが通じなくなった瞬間、ああ、もうしょうがないから寝よう、と諦めがついてなんの罪悪感もなくPCを閉じて寝ました。DropboxもEvernoteも同期できないし、出来たデータを送信できないし、と思ったら、もうどうでも良くなって、寝ようと。

朝起きたら直っているかも、という淡い期待を抱いたのですが当然そんなことはなく、起きて、初期化して、ファームウエアを更新して、無事復旧しました。

私はPCと回線さえあれば比較的どこでも仕事ができる職種で、移動中でも、家のソファでも、実家のキッチンでも、会社でも、他社のソファでも、場所を問わない働き方をしています。それはとても便利になったけれど、同時にどこまでも仕事が追いかけてくるような感覚です。それが普通なので、慣れて気にしなかったですが、結構な気持ち負担ですね。繋がらなくなって、なんとなくホッとした気持ちもありました。とはいえ、つながらないのも困るので、つながってよかった。


朝一番のお仕事は、端末初期化とファームウエアの更新でした。
さて6月はセミナー講師強化月間。あちこちでみなさんと一緒に問いを立てたり考えたりします。どうぞ、どうぞ、よろしくお願いします。



2018年6月1日金曜日

そだねー、くらいに軽く明るく 患者さんとのリアルな話

髪が抜けるよ、は、子ども生まれるよ、くらいの衝撃的現実変化要因事項(つまり大きな出来事で未来を予測できないこと)です。

で、それを一緒に考えたり、ワガコトに落とし込んで、この先を考える場所とサポートを作る現場を業としているので、毎日現場は真剣勝負です。そんな現場を支えるのは、ピアチームメンバーです。

ピアはままつ店長柴田さんからのFBMessage。
かなり元のスタイルに近く、にこにこ。

うふふ、こういう毎日なのです。
1)90%ご紹介で来店
  つまり先輩がいて、ほんわりパスをなげてくれる
2)ニコニコして帰ってくれる幸せな現場

経済効率性優先主義なら、パターンを作って、それをネットでパシパシ売るのが良さそうです。それもありです。でも、その不安感はどこにぶつけたらいいのでしょうか。軽いパニック、それが現実。いのちの話、現実生活の話、見た目の話、自分らしさの話、プライドや存在意義の話。いろんなことが交差する時期。その時期に、困りごとを現実的に減らせる場所になるぞ、だからとりあえず遠慮なく相談に来てね、押し売りはしないし嫌なことはしなくて、今を解決して、未来を一緒に考えるよ。そんな場所をつくっています。

治療中もあなたらしく。その人の人生をちゃんと続ける。死ぬときまで、そのひとらしく。いつ死ぬかわからないけど、死ぬまでは生きています。その時間は等しく価値がある。

社会的事業、とかいうと超いいこと的な堅い感じですが、ピアは「そだねー」くらいの軽さでみなさんと一緒に考えています。めっちゃ気軽なサードプレイス。肩肘張って社会的にどうのこうの、よりも、今の困りごとを今解決する。それが現場の価値。