2015年12月29日火曜日

年末は最強の締切

あと数日で2015年も終わり。FBタイムラインを拝見するところ、みなさん年末に向けて年賀状を書いたり、今年の棚卸しをしたり、掃除や買い出しをされている様子。

年末、コレって最強の締切前の追い込みですね。絶対がんばってしまう。

なんとなく過ごしてしまう12ヶ月間。その間にもちろん誕生日や年度末などそれぞれの仕切りはありますが、ここまで一斉に真剣に仕切るタイミングは、他には見当たりません。

とにかくみなさん何となく忙しない。

スーパーに売っている松やおせちの材料も、お正月が来るから何かしないと、という気にさせられます。クリスマスよりも数段、強いメッセージを感じます。

わたしは、クリスマスは楽しみの雰囲気、お正月は役割のような強さを感じています。日本人らしい何かがいつの間にか備わっているようです。といっても、個人的には、特に何もしませんが。

今年もいろいろありましたが、みんな元気に仕事を続けながら、各々の生活を守っていられることが何より幸せなことだと思います。今年もお世話になりました。明日で事務所は仕事納め。通販のお問い合わせが入っているし、お客様のご予約もいただいており、いつもどおりの営業日になりそうです。

2015年12月22日火曜日

今年は年賀状をやめて寄付をします。不義理をご容赦ください。

節目のご挨拶を不義理にしても、そんなことでは怒られないと信じて、今年は年賀状をスパっとやめて寄付をすることにしました。

医療と生きる全ての人へ、というテーマを基軸に現場の困り事を事業化する仕事をしていますが、このサービスを作り提供し続けられているのは、一重に周囲のサポーターの皆さんのおかげです。

もちろん、一緒に働くスタッフの努力もあります(これは本当に頭が上がらない)。

その皆さんは、きっと私が年賀状を出さなくても怒ったり嫌な気持ちにはならないと思うのです。そんなことで嫌な気持ちになるならば、とっくに怒って私からのメールもメッセージも無視して、電話にも出てくれないと思うのです。そのくらい、私は普段ふてぶてしくお願いをしています。

その皆さんのおおらかな気持ちを信じて、今年は年賀状代に相当する2万円を、応援している団体さんへ寄付することにしました。

ゼロから2万円を稼ぐのは、結構大変なことです。
そして、2万円分の寄付を集めるのも、大変です。

というわけで、本年ピアと佐藤個人は、年賀はがきを出す代わりに寄付をいたします。
不義理をご容赦ください。




寄付先はチャイルド・ケモ・ハウスです。

http://www.kemohouse.jp/
小児がんの子どもたちのための「おうちみたいな病院」チャイルド・ケモ・ハウス。治療中の子どもたちが家族とともに住み、暮らしていける夢の病院です。神戸にあります。

消滅可能性都市の若者が主催する若手起業家ビジネスプランコンペは、裏目的もすごい

FBポストに書いたものをこちらにも転載いたします。


”消滅可能性都市の若手起業家が仕掛けるビジネスプランコンペ。裏側には、目立つと阻害されたり孤立する田舎で、挑戦し始める若手が潰されないように、ファンを増やして、その土壌を育てていくエコシステムづくりがあります。面白がる、ファンがサービスを使う、若手も努力する、それを潰さずに見守る。もう後がない地域も変えていくくらいの力がある場所でした”

安定している地域コミュニティは、たとえそれが衰退していく途中であっても、その状態で安定しています。安定を崩して、何かを始める人はインベーダー(侵略者)です。

変え無くてはならないことは、みんな薄々感づいています。
地域バスがなくなり、人が少なくなり、お店がなくなり、仕事がなくなる。
病院の外来にいる患者さんも高齢化して、慢性疾患で定期的に通院する知る顔ばかり。
地域に子供の声がしなくなってくる。

こうなっても、その地域の生活はなんとか成立していきます。
いま成立しているものを変えなくても、別にまだいいんじゃないか。
新しいことを始めるのはエネルギーも必要です。
自分自身も、変えられてしまうかもしれない。

その膠着した空気の中で、やり始めた人たちは、少なからず嫌がらせもうけています。
マイノリティとして、いやがらせに耐えていくのも、結構辛いものです。

ならば、そのマイノリティがあつまって、発信しつづけて、地域の役にもたち、安定して暮らしている人たちにも「あいつら、まあ、それもありだな」って空気のように受け入れてもらうムーブメントを創りだそうとしています。

これを行政がしかけると、まじめに座談会とかイベントやっちゃいそうですが、彼らは等身大に自分たちのやれることで、やれる場所を作っています。
後がない地域で発生している、起業家を守るためのコミュニティづくりでした。





2015年12月21日月曜日

愛知県唯一の消滅可能性都市、新城の若手起業家コンペの勢いがすごい

新城市は山と自然が豊かな、人口5万人弱の「消滅可能性都市」です。
浜松市から車なら1時間弱でいけますし、舗装された道路が数本通っており2016年には新東名高速道路の新城ICも開通する予定です。アクセスはますます良くなります。
なのに、なぜ消滅可能性都市なのか。

新城市を車で走ってみるとよく分かるのですが、とてもいいところです。豊かな自然とのんびりとした空気感。隅々まで舗装された道路、病院もあります。

でも、何もないような気もします。大きな企業はないので、大人数の雇用の受け皿は見当たりません。若者は出て行ってしまいそうです。

そんな新城市で、新城出身の安形さんが、地域の新しい産業を一緒に盛り上げていく若手起業家コミュニティを育成する「奥三河若手起業家プレゼン大会」を開催しています。2回目となった今年は、審査員によんでいただきました。


会場は大正時代に銀行として立てられた重要文化財「蓬莱館」
重厚感ある地域資源でした。
蓬莱館のブログ
http://horaikan.dosugoi.net/

結論、ものすごく面白かったです。
どうせダメだよ(あきらめ系)、とか、行政がもっとやってくれればいいのに(お上に文句系)なんてことを言っている場合じゃないと参加者全員がわかっているのです。
こんなことやったら面白い、こうしたら面白かった、ということを行政職員・地域おこし協力隊メンバー、地元企業経営者が具体的に発表して、みんなに夢を堂々と語るのです。

思っていて、やりたいけれど、お金がないとか、隙がないとか言っている地域よりも、それの中から面白がって本気でやりだす人がいる地域の方が、面白い。

もちろん、気づいている人たちが集まっているのだから、前向きな話がでるのは当然です。
何がすごいかというと、この人達が継続的に集まり、ゆるくつながり、語り続けられるコミュニティが自然に形成されていることです。あえてセッティングしなくても、円卓会議が成立しているのです。

たくさんビジコンはありますが、みなさん肩書があるので、奥歯に物が挟まっているような質問をしてしまう。それが全く無いのは、小さなコミュニティだからこそのよさです。スタートアップベンチャーにとっては、明日からの仕事づくりのきっかけになるような声掛けが大事。むやみやたらに「この人知っているから、紹介するよ」よりも、「明日現場手伝いに行くわ」が有り難いこともあります。

ビジコンは賞金と勝ち負けだけじゃなくて、その人の熱意に参加者の時間や手間などの自己資源を投資したくなってしまい、本当に自己資源を投下するくらいのファンをつかむ場でもあります。

そんな場の雰囲気にほだされて、一緒に審査員をした、新城市長と名古屋の教育系NPOリーダー毛受(めんじょう)さんも、かなりおもしろがりながら、ぐさっと本音の「それもうからんだろう」「行政は金ださないけど、どうするの」など、近所のおじちゃんみたいな素の質問ができるような場でした。これもすばらしい。

今のところ新城市は比較的豊かです。豊かな愛知県にあり、財源も比較的あるようです。
でも、あと10年が勝負と審査員の市長も語るくらいに、危機感はあります。

日本が危機、と大きすぎることを言われても、自分ができる一歩目はうかびませんが、新城でゲストハウスを仕掛けている若者がいれば、そこに友達3人さそって美味しい郷土料理をたべにいってみようかな、という応援は思いつきます。応援しやすい身近な仕組みは、どこの町でも仕掛けられ始めています。みなさん、地域のビジコン、面白いですよ。

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消滅可能性都市について
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この「消滅可能性都市」とは、 2010年から2040年にかけて、20~39歳の若年女性人口が 5割以下に減少する市区町村」と定義されています。つまり、若い女性が半分以下に減る可能性があり、若い女性がいないと子どもも居なくなるし、生活地域としては持続可能性が低くなりますよね、ということです。

消滅可能性都市については日経BPのイベントで使われたこちらのスライドに詳しく書かれております。人口減少社会の設計図

2015年12月16日水曜日

上海往復11,900円で出張してきて感じたLCCの未来

中部国際空港に中国系LCCの春秋航空が就航しました。このLCCのおかげで、上海出張がとても身近になり、北海道に行く感覚で上海に行くことが出来るようになりました。すばらしい。





http://j.springairlines.com/jp

春秋航空の日本語サイトはこちら。ちょっと覗いてみてください。現在キャンペーン中のため、ただでも安いLCC価格がもっと安くなっています。

数年前に高松ー上海間の立ち乗り4000円を立ち上げようとしてニュースになったアレです。覚えていますか。

あのときは、4000円なんてそんなことはあるわけないだろう、と思っておりました。しかし、現在それとほぼ変わらない値段で上海に行くことができます。

確かに座席の間(ピッチ)が少し狭くて足が窮屈ですし、座席はリクライニングできないし、機内サービスもない、マレイレージも貯まらない。でも、たった3時間くらいの間で、本来の乗り物としての役割は十分に果たしている。ちゃんと乗れるし、降ろしてくれる。道中のショップでサンドイッチを買ってきて適当に食べてもOKです。何の不自由もないです。

空港と飛行機は超階級社会です。
座席クラスの差はもちろんですが、よく使ってくれる上得意さんに対する手厚い対応、カードのステイタス、とにかくわかりやすいランクわけがされています。
堂々と階級制で清々しい。

でも、それとは違う流れがLCCから作られてきました。最初は、LCCなんて安かろう悪かろうで、ちょっとお金払えば一般キャリアに乗れるじゃん、と言われていましたが、LCCが場数を踏んで力をつけてきたら、なんだか違う流れがあるのかもしれない、と我々の目にも未知の未来が見えてきました。3時間くらい、別に狭くても放置されてもいいです。安全ならば。

最初は全く不安定だったLCCの未来が、だんだんとみんなに見える形になってきました。
未来の姿が見えてきて、みんなが理解できるようになると、きっと変わります。


2015年12月6日日曜日

失敗して反省文を送りつけてきても何も変わらないと思う

先日、お約束をすっとばかされました。

こちらは全く興味のない話でしたが、一度くらいは話を聞いてみたらなにか見えるのかもしれない、と思い時間を約束しました。
しかし、時間をすぎても連絡もなく、こちらから電話をかけたら「なんでしょう?」という対応。

おお、見事に忘れていたね!

その件について、後日謝罪文が送られてきました。
そこには、自分のスケジュール管理が出来ていませんでした、ごめんなさい、以後気をつけます、が丁寧な言葉で書かれていました。

感動しました、反省しています、やる気になりました!という気持ちの吐露はとても重要で良いことだと思います。私も感情的なので、怒るし、なくし、吠えるし、とても迷惑な感情人間です。

でも、感情だけでは行動は変わらないと思うのです。
反省しました、スケジュール帳を色分けしてみます、とか、具体的に行動を変えないかぎりその失敗は糧にならない。

仕事をしていると、失敗だらけです。対人間のこともあるし、プロジェクトや取引そのもののこともある。それを反省「だけ」しても、何も変わらない。
なぜ失敗したのか、これからどうするのか、具体的に今からどうするのか、このしつこさがないと変われない。

自戒をこめて。