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医療と生きる全ての人に向けて、患者さんの日常生活支援を事業化しています。抗がん剤治療中や脱毛症向け専門美容室PEERと、患者さんの困りごとをモノ・コト・場所で解決する事業で、医療と生きる日常生活を豊かにする仕事をしています。 このブログでは、日々現場仕事をしながらに気になることを、個人的に書いています。看護師/工学修士(MOT)  ■History 2008静岡県男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞 2009日経ウーマン ウーマンオブザイヤーキャリアクリエイト部門5位 2009経済産業省ソーシャルビジネス55選 2010日本商工会議所女性起業家大賞特別賞 2013内閣府女性のチャレンジ賞 2014静岡ニュービジネス大賞特別賞 2015イノベーター公志園4期  2016TEDxHamamatsu2016スピーカー

2018年3月22日木曜日

値下げはシステム改善で 制服直販で価格2割安で考えたこと

中高生の制服は平均3万円くらいするそうですね。夏服と冬服で合計5万円前後でしょうか。

ハフポストで、私立高校の制服をメーカー直販にして価格2割安にする、という記事を読みました。学校主導で、出入り業者さんを説得し、ユーザー主導の価格設定にもっていったようです。実行者は元リクルートの藤原和博校長。
夏冬あわせて約5万円の制服を2割安にするそうです。すごいね藤原さん。

「制服代は親が負担する公共事業」奈良一条高校の新制服、メーカーがネットで直直販へ販売店通さず価格2割安


そもそも、制服っていくら位なのかわからなかったので調べたところ、同じくハフポストで以下記事を発見。へー。大体3万円くらいで、夏冬合わせると5万円くらいになるわけだ、とここで知る。


■この10年で価格は上昇傾向
学校制服の市場規模は1100億円程度とされ、大手メーカー4社でシェアの7割を占めている。学校制服の販売価格はこの10年で値上がりしている。総務省統計局の「小売物価統計調査年報」によると、2007年度に2万7000円~2万8000円ほどだった販売価格は、2016年度には3万2000円~3万3000円に。特に2015年度から2016年度にかけては生地材料の羊毛価格が上昇したことで、さらに値上がりした 

「高過ぎ...」の声受け、全国の公立中学450校の制服の値段を比べて見えたこと

https://www.huffingtonpost.jp/2017/11/21/school-uniform-price_a_23284182/


https://www.huffingtonpost.jp/2017/11/21/school-uniform-price_a_23284182/
注:この記事は制服の価格を決めているのは何か、学校と業者それぞれが先導した場合の比較と、今後の価格設定方法に関する提言に関するものです。そのため、純粋に値段をはじき出した表ではありませんが、参考にはなる資料だと考えます。


>事実確認とその個人的所感
セットで3万円くらいする洋服を買うのか。
たしかにそれだけで済むから私服よりは安いといえるかもしれませんが、そもそもウール生地上下と考えると、もう少し安くても作れるかも。比べるべきものは私服ではなく、商品である洋服そのもの。システムで考えると、究極のSPAですね。在庫ロスほとんどなし、パターン一定、製造量一定。めっちゃコントロールしやすいお商売ですね。たしかにこれは改善できそう。

私は仕事でウィッグや帽子の製造と直売卸をしているのですが、価格を下げることはとても難しいと感じています。ものには原価があり、人やシステムを使えばお金がかかります。ほぼ自動化されているネットストアも運用コストがかかっています。

材料や制作費そのものの単価を下げることは難しいです。
ものと人には正当な原価があり、それをコストカットするとろくでもないことが起きます。オーバースペック(不必要な高性能)ならば必要なスペックに落とせばいい。でも、それ以上はお客さまに不便をかけてしまうからカットできません。人件費も同じく。必要以上の人件費は払えないけれど、働き手も人間なので正当に評価されて正当な報酬を受け取る権利があります。そこは、守られるべき。その上で、いい商品作ろうとか、良いサービス作ろう、という気持ちになるはず。

というわけで、原価や人件費コストを下げることは、あまり望ましくありません。
一瞬の経営改善と価格安はできるかもしれない。でも、お客さまの安心と便利を作り続けるのは難しい。特に、私の仕事は困っている人の今の困り事解決なので、手を抜くことはできません。

一方、販売方法などルールややり方を変えるコストカットは可能です。
テクノロジーは進化していて、今まで人が何人もかかっていたことがポチッとクリックすると一瞬で終わることも増えました。身近なところでは、通信費用がほぼゼロになったり(回線基本料はかかるけど)、カード決済で現金回収の手間とリスクを減らすことも簡単になりました。

たとえば、身近な現場レベルの話では、書類をPDF添付で送信することが社会的に受け入れられてきたので工程数がへりました。

 ”書類作成→印刷→はんこ→封筒に宛名→ラベル→投函”
   ↓これが
 ”書類作成→メール添付で送信”

4工程減った!

小さいですが、こういうことが積み重なるとパートさん1人分くらいの仕事が減るわけです。年間100万円分くらいのコストカット。

制服の2割安は、システム改善で値下げならば、誰も無理や我慢をせずに改善できている好事例だと思います。あとはメーカーさんが生地メーカーなどにあまり無理をお願いしていないといいな、と。業界ルールでガチガチってことなら、業界ルールはやぎに食べてもらって、とっとと改善していただけばいいと思いますが。

(実際には、現場でやっているとシステム改善してコストカットしても、他からの値上げ分を吸収するのが精一杯ですけどね。)