2015年6月8日月曜日

市の協議会って面白い、一般社会とは乖離した「意見の会議」

静岡県浜松市の浜北区協議会の協議員をしています。1期2年の2年目に入り、やっと公共会議の文化に慣れてきました。そういうことか、と、仕組みを知る日々です。本日の会議でちょっと面白い気づき。

会議の有効性に関する評価は結論と価値評価だけではない、というなんとも曖昧な気づきです。

参加と意見が価値になる会議
会議の9割は無駄だとか言いますが、顔をあわせて時間を共有することは無駄とは言い切れないような気もしないこともないこともない。
数値的成果目標をさほど考えなくてもよい会議もあるのです。

会議も仕事なのでコストがかかります。成果>コスト、が大前提です。
今すぐ成果がなくとも、中長期のゴール達成のためにその会議が必要なら、やる意義がある。ないなら、やめればいい。
会議を開くときには、人員とその場所を使います。
どちらもコストです。
オブザーバー含めて参加者が増えれば増えるほど、その会議のROI(retrun of investiment費用対効果)が求められると思ってきました。

でも、協議会の会議はそうじゃなかった!!!!!

意見に価値あり
内容は伏せますが、「で、それやってなんの効果が?達成目標は何なの?」と質問したところ、これを話しあう事自体が目的らしい。
よく聞けば、私達協議員は市長からのオーダーで協議会に参加しており、市長が協議会の人でこのテーマを話し合って、どんな意見が出るのか聞きたい、という目的の会議もありなのです。

事件は現場で起きている。
ルールを作った人に現場のフィードバック
慣れ合いは無いが、そんなに価値ある発言できているか?
という疑問も若干わきましたが、実際に現場で地域を動かしている関係各所のトップランナーたちの意見は、現場で何が起こっているのかを反映していて正直とてもおもしろいです。面白い、という言い方は失礼かもしれませんが、どんな論文より、書籍より、今起こっていることがリアルです。それに、人間なので、今コレに関わっている人たちの憤りや困った感が、感情とともにぶちまけられるのです。

公開しているから、見に来てください。
たぶん、予約は不要です。
役所に聞いてみてください。



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■思ったことメモ
会議の目的ははっきりさせたほうがいいです。
たとえしょうもなくても、意味ある会議もある。
すっごい一生懸命資料を作りこむ会議は資料作りこんでいる手間を他の仕事に向けたら効果100倍じゃないか、と思う。
テーマが「お知らせ」の場合、ROIは低め。
通達文書をもらって共有、チャットで会議、ビデオ会議、時間節約の方法はたくさんあります。でも、顔を合わせるのは重要。
場所の共有から生まれる空気や人間の関係性から生まれる決定もあります。
たとえ、しょうもない場だとしても。