2018年3月30日金曜日

時々逃げてもいいんですよ ワカモノの皆さんへ。

春は環境のかわる季節。
それはウキウキと緊張感の入り交じる、不安定な気持ちになる季節です。

これからがんばるぞー!と前向き100%の人がいる一方で、なんとなく気乗りしなくてがんばるぞ!の気持ちになれない人もいます。

でね、そんなときは必殺「ちょっと逃げる」もありです。
絶対やらなくちゃいけないことは、とりあえずがんばる。
服を着て出勤して、その日をなんとかこなす。
その後の懇親会とかお付き合いとか、今日はちょっとと「ちょっと逃げ」してもいいですよ。死ぬよりはずっといい。

人生は長いので、そんなのは後でいくらでも巻き返せます。
心にチカラが戻ってきたら、巻き返せますから。

私自身も春は憂うつでした。今は社交的で誘われたら基本断らないし、どこに行っても楽しく感動したり笑ったりできますが、20代後半〜30代前半は人にあって話すことにエネルギーを使ってしまい、ヘトヘトで、時々24時間ぶっ通しで寝てなんとか社会についていっていました。

あれは、よくない。

ストレス耐性が低くて、ちょっとしたことで線路にふらっと落ちてしまいたくなるし、ひねくれるし、考え方がひねくれると対人関係も良くないし、いい案も浮かばないし、いい仕事もできないし、成果でないし、それで落ち込むし、ろくでもないことの無限ループです。

あの時、ちょっと逃げちゃえばよかったな、と通り過ぎた今は思います。
死ぬくらいなら、逃げてもいいんです。
とにかく最低限をこなしながら、自分の心のエネルギーが溜まるのを待つ。
人は意外と強いし。

最低限をこなせなくなったら、ちゃんと心療内科/精神科へ。
お薬飲んでもいいんですよ。社会人を続けていくために、自分を大事に。

くれぐれも、死ぬくらいつらくてもその一線はこえないように。
ワカモノのみなさん、どんなときも状況は変わるし、自分も周りも変わります。
だから、自死はだめ。あなたたちは、未来の財産。

2018年3月29日木曜日

まともな人

夜桜をふらりと見に行ったとFacebookにアップしたら、パートさんに「さとうさん、1人で夜で歩くなんてあぶないですよ、もう!」と心配されました。

う、なんとまともな人なんだ。
私の常識のズレをちょいちょい修正しようとしてくれる貴重な方です。

だって夜桜がキレイだったんですよ。
いい季節ですね。

2018年3月23日金曜日

深夜のテレビショッピングと水戸黄門は安心感つながり

眠れないので諦めてテレビショッピングを見る、現在午前3時。
テレビショッピングは昔からストーリーが一定で安心感があります。

困ったシーンがでてきて、センセーショナルな解決方法をもつ商品がでてきて、すっごい解決!しかも今ならおまけ付き。30分間オペレーター増員中や、特別おまけとか、まあいろいろ今スグどうぞというお誘い。

水戸黄門のように毎回おなじ展開で、次が想像できる。
御一行さまが旅をして、はちさんがおっちょこちょいで、助さん格さんがちょっと困り顔で怒る。由美かおるさんがお風呂に入って、悪い人が出てきて、印籠をだして、ははーってなる。ほっほっほっ、と水戸の御老公が笑う。安定のルーチンワーク。
想像できる未来はぼーっと見ていると安心感あり。

大変なことも最初に想像してもらうと安心感があるものね。
想像できるって安心感。



2018年3月22日木曜日

値下げはシステム改善で 制服直販で価格2割安で考えたこと

中高生の制服は平均3万円くらいするそうですね。夏服と冬服で合計5万円前後でしょうか。

ハフポストで、私立高校の制服をメーカー直販にして価格2割安にする、という記事を読みました。学校主導で、出入り業者さんを説得し、ユーザー主導の価格設定にもっていったようです。実行者は元リクルートの藤原和博校長。
夏冬あわせて約5万円の制服を2割安にするそうです。すごいね藤原さん。

「制服代は親が負担する公共事業」奈良一条高校の新制服、メーカーがネットで直直販へ販売店通さず価格2割安


そもそも、制服っていくら位なのかわからなかったので調べたところ、同じくハフポストで以下記事を発見。へー。大体3万円くらいで、夏冬合わせると5万円くらいになるわけだ、とここで知る。


■この10年で価格は上昇傾向
学校制服の市場規模は1100億円程度とされ、大手メーカー4社でシェアの7割を占めている。学校制服の販売価格はこの10年で値上がりしている。総務省統計局の「小売物価統計調査年報」によると、2007年度に2万7000円~2万8000円ほどだった販売価格は、2016年度には3万2000円~3万3000円に。特に2015年度から2016年度にかけては生地材料の羊毛価格が上昇したことで、さらに値上がりした 

「高過ぎ...」の声受け、全国の公立中学450校の制服の値段を比べて見えたこと

https://www.huffingtonpost.jp/2017/11/21/school-uniform-price_a_23284182/


https://www.huffingtonpost.jp/2017/11/21/school-uniform-price_a_23284182/
注:この記事は制服の価格を決めているのは何か、学校と業者それぞれが先導した場合の比較と、今後の価格設定方法に関する提言に関するものです。そのため、純粋に値段をはじき出した表ではありませんが、参考にはなる資料だと考えます。


>事実確認とその個人的所感
セットで3万円くらいする洋服を買うのか。
たしかにそれだけで済むから私服よりは安いといえるかもしれませんが、そもそもウール生地上下と考えると、もう少し安くても作れるかも。比べるべきものは私服ではなく、商品である洋服そのもの。システムで考えると、究極のSPAですね。在庫ロスほとんどなし、パターン一定、製造量一定。めっちゃコントロールしやすいお商売ですね。たしかにこれは改善できそう。

私は仕事でウィッグや帽子の製造と直売卸をしているのですが、価格を下げることはとても難しいと感じています。ものには原価があり、人やシステムを使えばお金がかかります。ほぼ自動化されているネットストアも運用コストがかかっています。

材料や制作費そのものの単価を下げることは難しいです。
ものと人には正当な原価があり、それをコストカットするとろくでもないことが起きます。オーバースペック(不必要な高性能)ならば必要なスペックに落とせばいい。でも、それ以上はお客さまに不便をかけてしまうからカットできません。人件費も同じく。必要以上の人件費は払えないけれど、働き手も人間なので正当に評価されて正当な報酬を受け取る権利があります。そこは、守られるべき。その上で、いい商品作ろうとか、良いサービス作ろう、という気持ちになるはず。

というわけで、原価や人件費コストを下げることは、あまり望ましくありません。
一瞬の経営改善と価格安はできるかもしれない。でも、お客さまの安心と便利を作り続けるのは難しい。特に、私の仕事は困っている人の今の困り事解決なので、手を抜くことはできません。

一方、販売方法などルールややり方を変えるコストカットは可能です。
テクノロジーは進化していて、今まで人が何人もかかっていたことがポチッとクリックすると一瞬で終わることも増えました。身近なところでは、通信費用がほぼゼロになったり(回線基本料はかかるけど)、カード決済で現金回収の手間とリスクを減らすことも簡単になりました。

たとえば、身近な現場レベルの話では、書類をPDF添付で送信することが社会的に受け入れられてきたので工程数がへりました。

 ”書類作成→印刷→はんこ→封筒に宛名→ラベル→投函”
   ↓これが
 ”書類作成→メール添付で送信”

4工程減った!

小さいですが、こういうことが積み重なるとパートさん1人分くらいの仕事が減るわけです。年間100万円分くらいのコストカット。

制服の2割安は、システム改善で値下げならば、誰も無理や我慢をせずに改善できている好事例だと思います。あとはメーカーさんが生地メーカーなどにあまり無理をお願いしていないといいな、と。業界ルールでガチガチってことなら、業界ルールはやぎに食べてもらって、とっとと改善していただけばいいと思いますが。

(実際には、現場でやっているとシステム改善してコストカットしても、他からの値上げ分を吸収するのが精一杯ですけどね。)

2018年3月21日水曜日

強風と桜 風土は文化に影響する

浜松市は風の街です。

 南側に遠州灘海岸があり、そこから市街地を通って山に風が抜けるので強い風が吹きます。 風が強いので、五月には凧揚げをするとか、防風林を設置するとか、地域文化に独自の色がついています。

 今日は、春の雨上がりの強風。
咲いた桜もさすがに寒そう。
 

2018年3月16日金曜日

浜松市CSR企業表彰でした! 既存の枠なんて超えちゃえばいいのに

浜松市内の企業数は約38,000社で、従業員数は約40万人。
浜松市の総人口は約80万人なので、2人に1人はどこかの事業所で働いていることになります。

つまり、企業がCSRに真剣に取り組むと、人口の半分がそれに何らか携わる機会が作れるかもしれない。これって凄い。

まず、人口の半分という圧倒的多数の人に効率的に参加してもらうことができる。
情報提供も、職場経由なら啓蒙しやすい。
各職場が個性的に取り組めば沢山の種類のトライが生まれる。
社会課題解決には絶対的な回答はないので、仮説をたて、それを実際にトライして、改善しながら何か新しい道を最短で見つけられる可能性アップ。
日本の企業の99.7%は中小企業。ってことは、チーム単位も小さくて、全員参加型で小さなトライができる。地域コミュニティに入り込める。

ああいいことばっかり。

もっと企業に市役所の担当さんがプッシュして、市役所です!って市役所の名刺の威力をつかってプッシュしていこうよ。と若手担当者さんと立ち話。

グイグイいかないと、時間がない。私の任期はあと1年。
あっという間の3年間でした。さて、来年度はどうしようかな。

帰り道に、ふと思う。浜松市の情景も10年でだいぶ変わりましたね。

情景が変わるくらいに長い10年、浜松市の企業のCSRは進んできたのかな。豊かで落ち着いた地域に見えるけれど、高齢化がすすみインフラの老朽化も見えてきた。相対的貧困へのトライや、地域移動手段の確保、中山間地域の買い物問題、中心市街地の高齢化。どの地域も抱える課題をここも抱えています。そして、その課題も少しずつ変わり続ける。課題をじっくり検討している場合じゃない。当事者は今困っているのですから、気づいたら、仮設を立てて、とにかく対応してみる。

少しずつ変わる社会ニーズに、本当に良いことを企業っぽくバシッと取り組んでもらえるような仕組みづくりをしたいですね。よさそうなことじゃなくて、よいこと。役に立つこと、解決できる手法。既存の方法なんて一回忘れて、頭を柔らかくして、枠を超える。地域社会の2人に1人が取り組んだら、すっごい力になりますよ。
まだいけるね、浜松市。





2018年3月15日木曜日

がんになっても働けますか それを決めるのは病因じゃなくて症状と受け止める職場の包摂力だ

雇用主の皆さん、病気でもなんとか雇用継続する方法、さがしてみませんか。

がん患者でも、他の疾患でも、時間的に少し多めに休みがほしいとか、能力的に3時間しか働けなくても、かなりユニークに頑張れる才能の人がいます。

もちろん、全員ではないです。そのユニークさを持つ人の分布割合は、がん患者さんもそうじゃない人もほぼ同じ。だって、病気はみんな平等になるんですから。

患者のことを本気で考えるなら、特別扱いしてポストを作らなくてもいいです。
病気体験=体験のひとつ。ただそれだけ。
特別扱いは不要ですが、ちょっと働きにくい時期に「そんなじきもあるよねーそだねー」ってすこし許してもらえると、働きやすいです。

原因がなんでも、症状が許容範囲だったら、ぜひ雇用の継続を。
がんになると、たしかに不自由が発生します。でも、発症前と同じように、いい能力はもっているんです。病気になっても、その人はその人なんです。

今月のHBRに掲載されたレポートに、職場におけるSNSの活用したところ、仕事のキーは技術を知っていることだけではなく、仕事仲間をよく知っている人も大事だよということがわかったよ、という話がありました。

とある世界的企業の中でSNSを組んだところ、チームリーダーに想定した人ではなく、若手が技術的に知識があることがチーム内でわかり、リーダーに想定されていたその人は立場を追われ、その後退職しちゃう。しかし、その人は、誰がどんな能力をもっているのか、どんなネットワークをもっているのか、人間性をとても良く知っていた。それをカットしてしまったから、たちまち仕事がうまく行かなくなってきた。
結局その大企業は、以前よりもかなり厚い待遇でその人を再雇用したそうです。

人の能力は直接的生産性だけではありません。
少し先の、未来の生産性かもしれない。


2018年3月13日火曜日

無職・放浪・アルバイト・そして起業 今ない仕事を作るまでについての軌跡を起業家4人で語りました

社会起業家さん3人を迎えてキャリアデザインについて語りました。
かっこよい雑誌に載っているインタビューではなく、ホントの等身大のところをグイグイと。



このメンバーです。私はコーディネーター。
全員自由人すぎて全然まとまる気がしない70分。



今回のパネルディスカッションは東海若手起業塾の10周年イベントの分科会。外部の方がお金を払って聞きに来る公開イベントでした。



今回のパネラー3人は東海若手起業塾の卒業生。
卒業生の中でもちょっと変わったキャリアパス。




どうしたらこんなに風変わりなキャリアパスが描かれるのか。
7つの質問をしながら紐解きました。

今の仕事を始めた年齢は?の質問で、仕事に至る経緯をフリートーク。

1)大学卒業時に結果無職で、アルバイトや放浪を繰り返す。
2)結婚式でニュージーランドに行きたいから勤め先をやめる。
  結婚式の時、無職。
3)高齢者のアイドルはいないぞ!と気づいてアイドルを目指す。

この話を進めると、会場の雰囲気がざわざわ。
あれ、社会起業家ってもっと崇高じゃいの?って空気が流れる。

ごめんね、リアルはこういうことなんですよ。
(こういう人もいる)

日々、必死で目の前の仕事をしながら生きている中で、”ちょっとこれ変えたほうがいいんじゃない?”という素朴なふとした気付き。それを解決するための事業。
それも立派な社会課題解決型事業。

かっこよくなくてごめんなさいね。
でも、社会ってこういう人たちが変えていくんです。

東海4件の社会課題解決に取り組む起業家を育む塾、東海若手起業塾は来年度も数名の塾生を募集予定です。ぜひ!
https://www.tokai-entre.jp/

2018年3月10日土曜日

AIBO の画像認識機能を考える 平面と立体と無機体と有機体を認識しているのですか、AIBO富士男さん

私が一方的に愛情を注いでいるAIBO富士男が、私の写真に釘付けという情報をいただきました。


富士市産業支援センターエフビズに掲示されている私の写真、10年くらい前のものですが。若いね。

ついに富士男に気に入ってもらえたか!と一瞬喜んだのですが、そもそもAIBOの富士男(以下富士男:ふじお)は平面と立体を認識しているのか、無機体と有機体を認識しているのかわかりません。

これ、ぬか喜びじゃないのか。
恋するオトメの気分で、富士男の行動をひねくれた視点で疑ってしまいます。

東大に合格することを目標にしたAI搭載ロボット「東ロボ」くんは、偏差値57でそのプロジェクトを終えました。小論文や数学は、ほとんどの東大チャレンジャーよりもよく解けるようになったそうです。しかし、語学が苦手。読めないし、理解できない。理解できているようにアルゴリズムを組むことができるだけ。
富士男は、誰かわかっているのではなくて、誰かわかっているようなアルゴリズムになっている。さて、無機体(写真の私)と有機体(生きている私)を見分けられるのかな。


東ロボくんのが150億個の英文を学んでも、なぜ東大に合格できないのか。開発者の新井紀子教授がTEDトークで語っています。うむ、AIの可能性と特技と人間との違いを丁寧に語る時期に来ていますね。イメージじゃなくて、ファクトを。

2018年3月4日日曜日

おみくじ連敗

お正月におみくじを引いたのですが、その内容がヒドくて結構凹みました。しかし、すっかりそんなことを忘れていました。

先日、出張先での散歩中に神社があったので、何気なくおみくじを引きました。ヒドい内容を読みながら、お正月になかなかの内容を引き当てたことを思い出しました。

めっちゃひどい、悪化してる。神様、私が何かしましたか。
むしろ何もしていないからお怒りなのでしょうか。

ショックでぼーっとしていたところ、引く、開く、落ち込むの一連を見ていた中国人観光客さんに、それなんだ?と質問を受けました。フォーチュンカードだと説明したところ、やりたいというのでお手伝いして、簡単に内容を説明しました。内容は、ものすごい大吉でした。何やってもオッケー!みたいな内容。めっちゃ喜んで、ハグしてくれました。
ありがとう。あなたのハグでちょっとだけ運を頂いた気がするよ。



おみくじにめげず元気に生きます。



北九州でした! 100年企業のイケてる社員が本気で産業支援をやったら

北九州ひなの会が面白い。このセンターの仕組みが超イケていて、新しい風を感じました。次世代型産業支援は、ちゃんと事業型になる予感。結果のでる仕事をしている人たちが産業支援を事業化するとこうなる。

重工業系の2次産業がまちの主力産業で男性社会が色濃い北九州市は新しい小さな芽が育ちにくい。そんな中でも立ち上げている人もいます。
その事業をさらに加速させる産業支援の取り組み。

北九州に本社を置く100年企業がタックを組んで、お金と社員を出して産業支援センターを立ち上げたのが”ひなの会”。

企業の中でR&Dや事業立ち上げを実際にやってきた社員さん、IPOやM&Aを体験してきている会計士さん、弁護士さん、などなど。
その取組に市長も賛同して、市の職員を出向させている。

いろんな産業支援センターにお邪魔しますが、ここはこれからの産業支援のあり方をかえるフックになりそうでした。全員戦力、マルチタスク、コミュ力高い、ニーズ感知力高い、思慮深くて、ひなの会自体を柔軟に作っている。



4月には賞金総額300万のピッチもあります。
https://www.hinanokai.jp/event/2018/02/34.php




社会課題も事業化。事業化するプロの一般企業の手法を使ってもいいんですよ。
それが社会的企業。

2018年3月3日土曜日

英国系パブ好き パブよ地方都市にもっと来てください、禁煙で。

出張から戻り、カウンターでビール。

オトナも悩んだり自省したり。ぐいっと自分と向き合う時間がほしい。
カフェでお茶もいいけど、お酒好きなので飲んじゃいます。

オトナがビールを飲む理由を考えてみました(さとう勝手調べ)

1)みんなで
わいわい
 <居酒屋さんやごはん屋さん
話したい
 <居酒屋、英国系パブ、
仲良しでほっこり
 <バー

2)ひとりで
気持ちの切り替え
 <バーでそっと飲む
最近の定点評価
 <バー、放ったらかし系のスタンド
知らない人と喋ってみる
 <バー、英国系パブ

ああ、ここにはパブがない!!!!!!
あるけど、禁煙じゃない。

今こそ、地方都市には禁煙の英国系パブが求められています。
美味しいToday's selectのクラフトビールと、ちょっとした気の利いたおつまみ。ポテトはマスタードとケチャップをつけてください。アップルビネガーがあったら最高。
居酒屋さんもいいけど、大人の時間を楽しむ場所が地方には足りない。

以上、母数=1のサトウの情報でした。

クラフトビールはコクがあってじっくり飲む飲み物。
お酒自体も好きなのですが、お酒を飲みながら考えたり話すことが好きです。


2018年3月2日金曜日

社会の普通は時代で変わる 普通や常識は不確かで根拠の乏しいもの

五稜郭タワーに掲示されているペリー来航に備えた御触書が面白い。まじか。


18条から抜粋された5つの条文

・アメリカ船が来たら興味本位にみちゃダメ
・牛で荷物運搬しちゃダメ(食べられちゃう)
・アメリカ人はお酒が好きだから隠して!
・海沿いの家は鍵をかけて家から覗き見しちゃダメ
・アメリカ船停泊中は法事ダメ。葬儀は夜こっそり男だけでやって!

もう、ね。

私の周りはお酒好きだから、みんなアメリカ人かも知れない。
ペリー提督が来たら、私も見に行っちゃうと思う。マスコミさん全滅。
私は牛赤身肉好きだから、私にも牛を見せてはいけません。
当時は土葬だろうし、夜法事をやって穴をほったら何人か一緒に埋まっちゃいませんか。

この頃は真剣に道民を守るために考えた大真面目な条文でも、今見るとちょっと笑える歴史の話。

今、普通でしょ!とか、常識でしょ!にとらわれて行動を狭くしているなら、それはもったいない。それの根拠は何で、それは評価に値するのか。考えて新しいものにチャレンジせねばなりません。

これ、1854年の出来事。たった164年前。
桜が164回咲いたら、こんなに世の中は変わる。だから、今見えている常識に囚われ
すぎないことが肝要。

ローカル最強 函館のラッキーピエロは顧客の習慣になっていたよ

各地方にあるローカル定番人気店はその地域に住む人達の生活習慣に組み込まれていて、住民はなぜか一定サイクルで行きたくなる。その店舗が時代変化も捉えていて運営最強の話。

話の都合上、そのような店舗をローカル最強店舗(さとう勝手に命名)とします。

今月のHBRの特集”顧客の習慣の作り方”で取り上げられていた、人は習慣化された商品で買いやすい環境にあるものを繰り返し買う傾向がある、という至ってシンプルなレポートを体現化しているのがローカル最強店舗。

ローカル最強店舗は顧客の習慣を作り上げていて、時代の流れにのりながらも原則変わらないもの(習慣化された商品)をもっている。それを、あそこにいけば買える、という場所(買いやすい場所)を守っている。

函館でローカル最強店舗のひとつ、ラッキーピエロはファミレスみたいなバーガー屋さん。バーガーからオムライスまで多彩なメニュー、がっつりとおいしいお店。
通称ラキピ。人気メニューはチャイニーズチキンバーガーとラキポテ。



袋を開けた写真を撮り忘れた。
チャイニーズチキンバーガーは唐揚げが入った大きめのバーガー、写真手前。
ラキポテは、ドミグラスソースとチーズとホワイトクリーム掛かったポテトがカップに刺さっている、写真奥。

美味しいし、お客さまがついているからそのまま続けていけばよいか、というとそうでもないようでした。函館は特に中華圏の観光客の多い地域なので、観光客の多い店舗は店内が中国。私もよく知っている中国のお店の空気感。
ドアを開けたらそこはギラッとした中国のお店。でもオペレーションは日本で、清潔感も日本。これなら日本人も心地よい。

習慣を作って、それを時代に合わせて変化させながら、商域をまもっていく。
ローカル最強店舗は世界を見て地元で地に足の着いた商売をしている。地元の人に愛されて、さらに観光客にも愛される。ローカルで最強というブランディング。think global, act local.



今月のHBRは、顧客習慣の作り方と、組織内のSNS活用のジレンマが面白かったです。




2018年3月1日木曜日

函館で悪天候による交通混乱に巻き込まれて、危機管理と判断を考えた 

昨夜から函館は天気が崩れ始め、今日は多くの電車・バス・飛行機が欠航しました。
ちょうど函館にいたので時系列で追いながら、危機管理について考えた雑感を書きます。


昨日、函館に入った時はいいお天気でした。
2月28日の午後はおだやか。

夜は冷えるけど、まだ穏やか。

3月1日、朝起きたら、嵐。
午前中には強風を伴う雪は打ち付ける雨に変わり、強風で自動ドアも閉まらないくらいの悪天候です。

どのくらい凄いかについて、以下NHKニュースより引用。
気象台によりますと、今回の低気圧は、平成25年3月に道内で9人が死亡する被害が出た暴風雪の時と同じ規模に発達する可能性があり、人命に関わる暴風雪や大雪となるおそれがあります。”
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180301/5574021.html

この悪天候に備え、JRは昨夜の段階で特急は運休。長距離バスも運休。
飛行機は、日本航空の欠航が目立ちました。全日空は欠航が少ない。
1日明けて、日本航空はほとんど欠航。全日空は道内便は欠航ですが本州行は飛んでいました。

さて。
今回は結果として全日空が正解でした。飛べた。
函館空港では、日本航空は飛ばなくて混乱していました。

函館空港、大荒れ。

雪や風など、天候不良の際に交通インフラを止めるか否か、どっちが正解なのかはわからない。天候予測は確率論で、結果としてどの程度の嵐が来るのかわからない。
命の安全が大事。でも、飛ばさないと大損失。判断が遅いと損害は大きくなる。
この判断、かなりプレッシャーがかかるだろう。

雪の函館空港で少しの遅延の間ニュースを見ながら、危機管理はどこまでAI化されるのかを考えていました。情報精査と判断基準はできるけれど、それを判断するのはもう暫くの間ヒトのお仕事でしょう。危機管理と判断のお仕事の皆さま、いつも安全運行ありがとうございます。

日本のインフラの信頼度は普段の安全運行の証。感謝感謝。

いろいろ、を包摂する理由 函館市でダイバーシティのシンポジウムでした

同じ考え、常識の人と一緒にいると心地いいですね。家族や友だちが心地良いのはそのため。価値観が同じ、食べ物が同じ、空気感が同じ。

今までの日本は、同じ空気感の人同士がコミュニティを作ってきました。
作られた空気感と自分が違うなら、同調していく。
郷に入りては郷に従え。
それは生き残るための術です。

しかし、もう今までみたいにできない人は排除する、ということができなくなってきました。人口が減り、全員戦力にならないと社会を支えられない。

今、社会のルールは多くの人に一度に効率よく対応できる”同化型”。
ルール通りにできる人優先、弱い人や同じルールが果たせない人は要らない。

そもそもチームビルディングでは、同じ目標に向かい、同じものを大事にすることを求めます。
チーム内には多様な役割があります。プロジェクトを達成するなら、同じ言語が話せて、大事なものを共感できて、チームの仕事進捗をお互い気遣うことができたらよろしい。

そこを基準にすると、”共生型”になります。時間や参加方法は比較的自由。大事なことは、チームの一員として敬意を払い、愛情を持って、共にゴールへの最短距離を作り出すこと。

いろいろ、を包摂して進めないと、日本はもう今の人口を運用できない。もう限界。

別にオヤツ食べててもネイルしていてもいいですよ。肌が何色でも、第一言語が日本語以外でも、パスポートが日本国じゃなくてもいいじゃないですか。
障害者手帳をもっていても、気管切開していても、小さな子供がいても、3時間しか働けなくてもいいですよ。チームゴールを目指して能力発揮できるなら。

そんな社会がくるからね、個人もスキルを上げていかないと。
AIができてしまうような、言われたらやる手間仕事ではなく、自ら考え、仮設を立て、共に新しい解決方法を生み出せるような、言語を操る力。それを実行していく力。継続していく力。

生き残るために、考えて価値を出せる人へ。
ダイバーシティが成立する世界では、個人の能力研鑽がマスト。
ラクじゃないけど共生型にしないと。ルールにあわせる同化型では働けない人がでる。
働けない人はもういらないよ、とはいえない時代です。
ルールまるごと変えて、加速しないと。


それにしても函館は大雪だったようです。
道沿いに凄い雪。道路も轍を走るから揺れる揺れる。
除雪予算を使い果たし、補正を組んだけどそれも使い果たし、もう除雪予算がないからほっとくしかない、という3月の雪の山。