2016年7月15日金曜日

嫌われる勇気を支えるものは、目に見える現場の毎日。

自分の判断に自信を持って、あまり周りに惑わされずに進みましょう系の格言があります。嫌われる勇気、自分は自分で他人は他人、ウチはウチでヨソはヨソ、こんな言葉です。

だってみんな持ってるよ!というのは一度は言ったことがありますよね。私も子どもの頃そんなことを言って、親に毎回論破されてきました。

周りに流されずに自分の判断を信じて、正しいことは正しいと進めていくことは、大事ですが難しいことです。だってコミュニティの中でやっていくには嫌われてはやっていけない、というのは本音で正論です。できれば、だれにも嫌われたくないです。

しかし、事業をやっていくと、自分の論を通していくのに違う論を持つ人と多少のいざこざは、どこかで出てきます。全く出ない事業は、たぶん敵も出ないくらいに目立たないか、超ニッチで独占的で比較がないのか、もしくは神様の慈善事業に違いない。

私は、所属の団体も特になく、委員はやりますが依頼されて就任しているので、必要なことは何でも言います。失言にご叱咤いただくこともありますが、殺されることはありません。生きていればそんなこともあるし、死なない程度ならばやってみればいいと思っています。超解決型思考なので、とにかく出来そうな方法を考えて、必要なら進んで火中の栗を拾ったり、手榴弾を投げ込みます。
(本当に栗を拾うわけでも、戦争肯定派でもありません。念のため。)

そして、そのたびに落ち込みます。
ああ、あのアプローチは正しかったのか、あのフォローはもっとああしたほうが良かった。投げ込んでは一人反省会で落ち込む、自分で火をつけて火にまかれるセルフ修行サイクルです。いろいろ考えて言いますが、言ってみると粗も見えてくるので、もっと修行がしたくなります。嫌われるギリギリ手前で最大の効果を出す手榴弾の投げ方を探しています。

毎日戦いですが、懲りずに進む嫌われる勇気を支えてくれるのは、日々の自分たちの仕事が出している成果そのもです。スタッフが一生懸命働いている、それを患者さんが喜んでくれる。時々お叱りもいただくけれど、謝ってきちんとフォローして解決している。応援してくれる人がいる。

目に見えることを大事に、自分の正しさとダメなところを確認して1つずつ進むこと。
爆弾なげて、投げた自分に落ち込んでも、現場でお客さまにちょっと喜んでもらえると全部忘れちゃいます。そのくらい、現場はすごい。現場は、嘘がつけない本当の場所です。