2015年12月22日火曜日

消滅可能性都市の若者が主催する若手起業家ビジネスプランコンペは、裏目的もすごい

FBポストに書いたものをこちらにも転載いたします。


”消滅可能性都市の若手起業家が仕掛けるビジネスプランコンペ。裏側には、目立つと阻害されたり孤立する田舎で、挑戦し始める若手が潰されないように、ファンを増やして、その土壌を育てていくエコシステムづくりがあります。面白がる、ファンがサービスを使う、若手も努力する、それを潰さずに見守る。もう後がない地域も変えていくくらいの力がある場所でした”

安定している地域コミュニティは、たとえそれが衰退していく途中であっても、その状態で安定しています。安定を崩して、何かを始める人はインベーダー(侵略者)です。

変え無くてはならないことは、みんな薄々感づいています。
地域バスがなくなり、人が少なくなり、お店がなくなり、仕事がなくなる。
病院の外来にいる患者さんも高齢化して、慢性疾患で定期的に通院する知る顔ばかり。
地域に子供の声がしなくなってくる。

こうなっても、その地域の生活はなんとか成立していきます。
いま成立しているものを変えなくても、別にまだいいんじゃないか。
新しいことを始めるのはエネルギーも必要です。
自分自身も、変えられてしまうかもしれない。

その膠着した空気の中で、やり始めた人たちは、少なからず嫌がらせもうけています。
マイノリティとして、いやがらせに耐えていくのも、結構辛いものです。

ならば、そのマイノリティがあつまって、発信しつづけて、地域の役にもたち、安定して暮らしている人たちにも「あいつら、まあ、それもありだな」って空気のように受け入れてもらうムーブメントを創りだそうとしています。

これを行政がしかけると、まじめに座談会とかイベントやっちゃいそうですが、彼らは等身大に自分たちのやれることで、やれる場所を作っています。
後がない地域で発生している、起業家を守るためのコミュニティづくりでした。