2017年10月20日金曜日

美容業界のしきたり メーカーと問屋とディーラー

流通を使うとどうなるのか。お客さまと理美容室とピアにメリットはどのくらいあるのか。大きな問屋の社長さんとお話をさせていただき、じっくりと考えさせてもらいました。

どの業界にも、業界独特の商売のしきたりがあります。
理美容業界では「問屋」「ディーラー」「メーカー」という括りがあり、このあり方が破壊的にかわっていくのかもしれない、という時期に来ています。

理美容業界の仕組みは比較的古い体質で、今でも帳合(ちょうあい)というものが強く残っています。帳合とは、どのディーラー(商社みたいな感じ)のお客さまなのかが決まっていて、横取り禁止、一度使ったらそのルートを通して美容商材を買う、という仕組みです。

商品の流れは、メーカー、問屋、ディーラー、お客さま、となっておりまして、直接お客さまに接しているのはディーラーさんです。これを流通といいます。
ディーラーさんは、商品のお届けと、情報提供をしてくれることになっています。
ことになっている、というのは、そうでもないなぁというディーラーの営業さんもいます。

他の業界から見ると、えらい面倒なこっちゃ、という長い流れがあるのです。

メリットもあります。問屋さんが一括で仕入てくれるから、メーカーは安心して者が作れる。それを一旦保有して、ディーラーさんに流してくれる。ディーラーさんはドロップシッピングのような感じで在庫リスクなく美容室さんにルート営業できる。美容室は小ロットで必要数を確保できる。

しかし、やはり前時代的なしくみでもあり、リピートの商品については、ディーラーを通さずネットで購入したり、直接メーカーとやりとり、なんてところも増えてきました。

ピアはメーカーなのですが、流通を使っていません。
お客さまに直接届けるシンプルなルートづくりをしています。これはシンプルで無駄も少ないのですが、これでいいのかな、もっといい方法があるのかな、といつも模索しています。

正解はないし、外部環境はいつも変化していますね。