2018年12月11日火曜日

それはあなたの仕事じゃないよね、って言うけど。ヒト・モノ・カネの全部がないの。だから、マルチタスクでなんでもやる方法と気合根性。いいこともあるよ。

経営だけ考えろ、現場だけ考えろ、経営の最大効率を考えろ。
これは正しい。

直接売上が上がらなくて、手間仕事で、ものすごく悩んだり時間がかかるなら、外注するのもありですよね。例えば会計業務。

最初は自分でやっていていました。(この時代の武勇伝と、税務署職員だったおじにめっちゃ怒られた話はセミナーで話しております通り。脱税はしていない。)

その後はいろいろあって、今は会計アプリfreeeに入力して、税理士さんのチェックの合わせ技。

今でこそ、会計外注したらその分別の売上が立てられるようになったから、安心してお願いできる。でもね、最初は無理だわ。

最初にまとめてキャッシュがあって、それがなくなるまでに事業化できるように頑張る、というタイプなら自分の能力を全部経営に突っ込めたかもしれませんが、私はリーンスタートアップ(小さな創業、もっというと、お金がないので超節約型)

はっきりと顧客価値かわからない状況で仕事を作るのに、いつ売上が立つかなんてわかりません。はい、私には無理でしたよ。
だから、毎月の固定費を払えるだけの売上を確保して、ちょっと大きくして、また確保して、の繰り返し。これって等身大の創業ストーリーの一つです。

あのね、みんな教科書みたいに行かないから。市場にはおばけと魔法使いが住んでいて、おばけは突然あらわれるし、魔法使いが外部環境をガラッと変えるし。お客様に喜んでもらってお金もらうのも大変だし。

あなたの仕事じゃないから、外注しよう!とか
忙しいなら家事代行しよう!とか
そういうのって安定したら言えることですよ。
まずは足元の経営をね、日々のキャッシュフローをね、作る支援をしてくださいよ。

あなたの仕事じゃないよね、という前に、そのタスク業務を簡素化するウルトラQや、アイデアの変換や、手抜きのバランスとか、日々の家事の手抜きくらいのイメージで具体的に出す。そうしないと、スタートアップの現場はヒト・モノ・カネ、全部ないの。今もないけど、当時はもっとなくて、スタッフがアスクルの紙袋をこっちが2円安いよー!とか目をキラキラさせて教えてくれるわけです。ほんとだ!って喜ぶ社内。
じゃ、それは不幸なのかとういうと、それはそれで楽しいのです。


社長の机は天板が浮いているし、椅子は一番古くて薄い。時々他の事務椅子に座るとふかふかしていて驚く。ヒト・モノ・カネがなくても、無いのは数であって質ではない。