雇用主の皆さん、病気でもなんとか雇用継続する方法、さがしてみませんか。
がん患者でも、他の疾患でも、時間的に少し多めに休みがほしいとか、能力的に3時間しか働けなくても、かなりユニークに頑張れる才能の人がいます。
もちろん、全員ではないです。そのユニークさを持つ人の分布割合は、がん患者さんもそうじゃない人もほぼ同じ。だって、病気はみんな平等になるんですから。
患者のことを本気で考えるなら、特別扱いしてポストを作らなくてもいいです。
病気体験=体験のひとつ。ただそれだけ。
特別扱いは不要ですが、ちょっと働きにくい時期に「そんなじきもあるよねーそだねー」ってすこし許してもらえると、働きやすいです。
原因がなんでも、症状が許容範囲だったら、ぜひ雇用の継続を。
がんになると、たしかに不自由が発生します。でも、発症前と同じように、いい能力はもっているんです。病気になっても、その人はその人なんです。
今月のHBRに掲載されたレポートに、職場におけるSNSの活用したところ、仕事のキーは技術を知っていることだけではなく、仕事仲間をよく知っている人も大事だよということがわかったよ、という話がありました。
とある世界的企業の中でSNSを組んだところ、チームリーダーに想定した人ではなく、若手が技術的に知識があることがチーム内でわかり、リーダーに想定されていたその人は立場を追われ、その後退職しちゃう。しかし、その人は、誰がどんな能力をもっているのか、どんなネットワークをもっているのか、人間性をとても良く知っていた。それをカットしてしまったから、たちまち仕事がうまく行かなくなってきた。
結局その大企業は、以前よりもかなり厚い待遇でその人を再雇用したそうです。
人の能力は直接的生産性だけではありません。
少し先の、未来の生産性かもしれない。