2016年4月21日木曜日

頭でわかっても踏ん切る勇気が出ない創業時期。最初のコピー機リースで悩んだ話。

事務所でコピーを取りながら、最初のコピー機リースをくんだ時のことを思い出しました。リース総額100万円を超えるコピー機の見積書を見て、はたしてこんなものを借りてしまっていいのかどうか、真剣に悩んだのです。事業規模も小さいし、自分を含めて3人しかいない事業所で、ほんとうにこれを借りる必要があるのか、と。

ちらしなどの紙類を作ることが多いので実際に必要だったのですが、それでも踏ん切れず、しばらく悩んだのです。支払はなんとかできそうです。その便利さも、必要性も十分理解していて、合理性はわかっている。でも、気持ちの踏ん切りがつかない、勇気がでない。

今になって冷静に考えると、なんとも無駄な時間や考えです。大きな会社にいたら、コピー機を買うのに自腹感覚で全員で悩む体験はしないとおもいます。

当時、コーヒーメーカーを買おうとしたところ「贅沢は敵」と美容師さんに止められたこともあります。みんなでアスクルで最安値のデスクを買うのも悩む、紙袋の数円の差に悩む。この紙袋はかわいいけれど、本当にそのかわいさに@5円出していいのか、とか。

みんなで毎日ちょっとしたことに悩んでいました。今でもこの貧乏体質は継続中ですが、必要だから買うという踏ん切りを付けられるようになりました。それさえつけば、あとは最も効率的に購入できて、かつ、価格の安いものを探すだけです。

1万枚買ったら安い紙袋でも、今は100枚しかいらなければ100枚ちょっと高くてもそれを買う。冷静に、いまこの文章を読んでいる人には「そんなの当たり前じゃん」と思われることでしょう。でも、それも、最初は意味なく悩んでいました。どっちがいいのかなぁ、と。

今でも、パンフレットを束ねるリボンがもったいないからと裏紙やちらしを切っておいて、それで20枚1組に束ねていることも、結構面白がってやっています。その作業をしながら、無駄話をする時間が、小さなチームの話しやすい雰囲気を作っています。

創業からまもなく丸13年。当時に比べれば大きなお金を払うようになりましたが、そのお金の感覚はあまり変化がありません。すべてのコストはお客さまからお預かりした貴重なお金を使うものです。無駄なく、大事に、大胆に、有効に活用いたします。


こちらは現在リース中の2代目コピー機。最初にリースを組んでから10年が過ぎました。