がんなどの病気と付き合いながら生きていると、死を近くに感じるようになります。でも本当は、がん患者さんもそうでない人も、その日に死ぬ確率は50%ずつです。死ぬ/死なない、の2つに1つ。
今のところ、私たちは全員死にます。
生まれた時からゆっくりと死に向かって生きています。残りの人生が、その人らしく生き抜けられるように、私たちの会社は日々お客さまに向き合っています。
ごまかさないし、大していいことも言えません。本当に困っている時に欲しいのは、ほんわかした抽象的な優しい言葉よりも、きっちりと役に立つ具体策です。
お困りですね、という言葉の次に、これでカバーできますよ、という商品やサービスが必要です。時々、残念ながら役に立てないこともあります。できないこともあります。
そんな時には、そのかわりの代替策を提案しています。なんとかしたいと考え、いろんな策を提案します。しかし、本人になりかわって私たちがやりぬく事はできません。やるのは、最後はご本人です。
私たちの会社は、髪の毛がない時期に、暮らしやすくなるようなウィッグを作っていますが、それを上手に使いこなしてもらえるかどうかは本人次第です。最後は、ご本人の勇気と工夫です。
死にゆく人に、残された時間をその人らしく生きるために必要ならば、ウィッグも帽子も提案します。ご本人は、それをつかいこなして、その人らしい人生を生き切る。
残された周りの人も、私たちも、その人が亡くなるのはとても悲しいです。それでも、その人の思い出とともに、もう少し生きていきます。やりきった、という思いを持って。
人は死にます。死からは逃げられません。そして、死にゆく過程で多くの人は病気とつきあう時間があります。
病気と付き合う時間もその人らしく生きられるように、医療の範囲にある生活支援は、もっと地域でビジネス化できます。そうすると、困ったときに必要なサービスを買って使えるようになります。それらのサービスが、美容室に行く、バスに乗る、スーパーで買物をする、このくらいの日常感で使えるサービスで身近にあれば、もっと暮らしやすくなるはずです。
大変だったけど、最期まであの人らしかったよね。これが最高の別れだと思っています。
2016年4月25日月曜日
2016年4月21日木曜日
頭でわかっても踏ん切る勇気が出ない創業時期。最初のコピー機リースで悩んだ話。
事務所でコピーを取りながら、最初のコピー機リースをくんだ時のことを思い出しました。リース総額100万円を超えるコピー機の見積書を見て、はたしてこんなものを借りてしまっていいのかどうか、真剣に悩んだのです。事業規模も小さいし、自分を含めて3人しかいない事業所で、ほんとうにこれを借りる必要があるのか、と。
ちらしなどの紙類を作ることが多いので実際に必要だったのですが、それでも踏ん切れず、しばらく悩んだのです。支払はなんとかできそうです。その便利さも、必要性も十分理解していて、合理性はわかっている。でも、気持ちの踏ん切りがつかない、勇気がでない。
今になって冷静に考えると、なんとも無駄な時間や考えです。大きな会社にいたら、コピー機を買うのに自腹感覚で全員で悩む体験はしないとおもいます。
当時、コーヒーメーカーを買おうとしたところ「贅沢は敵」と美容師さんに止められたこともあります。みんなでアスクルで最安値のデスクを買うのも悩む、紙袋の数円の差に悩む。この紙袋はかわいいけれど、本当にそのかわいさに@5円出していいのか、とか。
みんなで毎日ちょっとしたことに悩んでいました。今でもこの貧乏体質は継続中ですが、必要だから買うという踏ん切りを付けられるようになりました。それさえつけば、あとは最も効率的に購入できて、かつ、価格の安いものを探すだけです。
1万枚買ったら安い紙袋でも、今は100枚しかいらなければ100枚ちょっと高くてもそれを買う。冷静に、いまこの文章を読んでいる人には「そんなの当たり前じゃん」と思われることでしょう。でも、それも、最初は意味なく悩んでいました。どっちがいいのかなぁ、と。
今でも、パンフレットを束ねるリボンがもったいないからと裏紙やちらしを切っておいて、それで20枚1組に束ねていることも、結構面白がってやっています。その作業をしながら、無駄話をする時間が、小さなチームの話しやすい雰囲気を作っています。
創業からまもなく丸13年。当時に比べれば大きなお金を払うようになりましたが、そのお金の感覚はあまり変化がありません。すべてのコストはお客さまからお預かりした貴重なお金を使うものです。無駄なく、大事に、大胆に、有効に活用いたします。

こちらは現在リース中の2代目コピー機。最初にリースを組んでから10年が過ぎました。
ちらしなどの紙類を作ることが多いので実際に必要だったのですが、それでも踏ん切れず、しばらく悩んだのです。支払はなんとかできそうです。その便利さも、必要性も十分理解していて、合理性はわかっている。でも、気持ちの踏ん切りがつかない、勇気がでない。
今になって冷静に考えると、なんとも無駄な時間や考えです。大きな会社にいたら、コピー機を買うのに自腹感覚で全員で悩む体験はしないとおもいます。
当時、コーヒーメーカーを買おうとしたところ「贅沢は敵」と美容師さんに止められたこともあります。みんなでアスクルで最安値のデスクを買うのも悩む、紙袋の数円の差に悩む。この紙袋はかわいいけれど、本当にそのかわいさに@5円出していいのか、とか。
みんなで毎日ちょっとしたことに悩んでいました。今でもこの貧乏体質は継続中ですが、必要だから買うという踏ん切りを付けられるようになりました。それさえつけば、あとは最も効率的に購入できて、かつ、価格の安いものを探すだけです。
1万枚買ったら安い紙袋でも、今は100枚しかいらなければ100枚ちょっと高くてもそれを買う。冷静に、いまこの文章を読んでいる人には「そんなの当たり前じゃん」と思われることでしょう。でも、それも、最初は意味なく悩んでいました。どっちがいいのかなぁ、と。
今でも、パンフレットを束ねるリボンがもったいないからと裏紙やちらしを切っておいて、それで20枚1組に束ねていることも、結構面白がってやっています。その作業をしながら、無駄話をする時間が、小さなチームの話しやすい雰囲気を作っています。
創業からまもなく丸13年。当時に比べれば大きなお金を払うようになりましたが、そのお金の感覚はあまり変化がありません。すべてのコストはお客さまからお預かりした貴重なお金を使うものです。無駄なく、大事に、大胆に、有効に活用いたします。

こちらは現在リース中の2代目コピー機。最初にリースを組んでから10年が過ぎました。
2016年4月20日水曜日
とりあえず、やってみる。新展開にトライします。
専門美容室ピアをはじめて約10年がたちました。やってみて解ったことは、これもいいけど、他の手段も必要ということ。
美容室はある一定の人に絶対的に役に立ちます。ウィッグを必要とする患者さん本人を中心に、本人に直接働きかけることができます。
しかし、これからの地域包括ケアをかんがえてみると、この患者さんを支える周りの人たちにもっとアプローチしたくなりました。
というわけで、浜松市の遠州鉄道曳馬駅から徒歩1分の小さな物件を借りました。
今回は、雑貨屋くらいの気軽さで立ち寄れる普通の場所を作ります。
「ピアウェルショップ」
ウェル=well、well being(幸せな、いい状態)をめざして、治療や疾患と上手におつきあいできるちょっとしたものが買えるお店、かつ、情報もあるお店。
ネットでいろいろ探して工夫できる人たちにも役立つ、手軽な場所をめざします。

現在、オリジナルの帽子だけでも種類がこの2倍ほどあるので、すでに平置きスペースが足りません。症状・状況別に少しずつ違いが有ります。例えば脳外科で切ったあとは少しクッション性がある帽子のほうが安心、とか。

目の前の通りは、抜け道になっているため朝晩は少し込みます。

写真では黒っぽい屋根ですが、本物は濃紺です。
以前は花屋だった場所です。
曳馬駅の東側、居酒屋別格→美容室みずき→ピアウェルショップ、と並んでいます。
P1台、お店の前に止められます。4月はプレオープン、5月GW連休明けにオープンします。
ピア ウェルショップひくま
静岡県浜松市中区曳馬4丁目20−7
暫くの間、お店の立ち上げのためこちらにほぼ常駐いたします。
出張を伴うお仕事はお断りさせていただき、打合せもここに来ていただくことにしました。
みなさま、ピアの新しいチャレンジにご理解ご協力をいただき、ありがとうございます。気付いたことは、できそうな方法でまず現場をつくってみて、つぎに一般化していきます。
美容室はある一定の人に絶対的に役に立ちます。ウィッグを必要とする患者さん本人を中心に、本人に直接働きかけることができます。
しかし、これからの地域包括ケアをかんがえてみると、この患者さんを支える周りの人たちにもっとアプローチしたくなりました。
というわけで、浜松市の遠州鉄道曳馬駅から徒歩1分の小さな物件を借りました。
今回は、雑貨屋くらいの気軽さで立ち寄れる普通の場所を作ります。
「ピアウェルショップ」
ウェル=well、well being(幸せな、いい状態)をめざして、治療や疾患と上手におつきあいできるちょっとしたものが買えるお店、かつ、情報もあるお店。
ネットでいろいろ探して工夫できる人たちにも役立つ、手軽な場所をめざします。

現在、オリジナルの帽子だけでも種類がこの2倍ほどあるので、すでに平置きスペースが足りません。症状・状況別に少しずつ違いが有ります。例えば脳外科で切ったあとは少しクッション性がある帽子のほうが安心、とか。

目の前の通りは、抜け道になっているため朝晩は少し込みます。

写真では黒っぽい屋根ですが、本物は濃紺です。
以前は花屋だった場所です。
曳馬駅の東側、居酒屋別格→美容室みずき→ピアウェルショップ、と並んでいます。
P1台、お店の前に止められます。4月はプレオープン、5月GW連休明けにオープンします。
ピア ウェルショップひくま
静岡県浜松市中区曳馬4丁目20−7
暫くの間、お店の立ち上げのためこちらにほぼ常駐いたします。
出張を伴うお仕事はお断りさせていただき、打合せもここに来ていただくことにしました。
みなさま、ピアの新しいチャレンジにご理解ご協力をいただき、ありがとうございます。気付いたことは、できそうな方法でまず現場をつくってみて、つぎに一般化していきます。
場所:
ピアウェルショップひくま
2016年4月7日木曜日
2016年4月6日水曜日
情報が欲しいなら、ちょこまか話すことが大事。
最近、病院にかかることが多くて、患者側から医療サービスを体験しています。
一生懸命現場の人ががんばっていて、システム化もされていて、でもシステム化の限界を感じます。
たとえば1ヶ月治療をしていると、最初の慌てている時期と、少し落ち着いてきた時期とでは、本人家族の気持ちは変わっています。
最初は「嫌です」と言っていた人が、「まあいっかな」と思っていたとしても、まあいっかに心変わりしたことは患者の自己申告でしか伝わりません。
病棟のスタッフは時間で交代していて、カルテ共有しているとはいえ、少しずつ理解が違います。患者も努力して、気持ちや考えが変わったら伝えるべきですが、朝令暮改のこともあり伝えきれない。
そんな時に、それをいちいち拾うシステムを作るのは難しい。気持ちをいちいちiPadに入力して送信するの?そんなのやらない。苦しくていたい時に、そんな場合じゃないです。患者のタスクを増やしてどうする。
じゃあ看護師さんが拾うの?思っていることを正確にコンパクトに簡単に短く、しかも自分から切り出して話せる人ってそんなに居ない。ほぼ居ないのではないか。
ということは、患者の気持ちとかどうしたいかとか、ちょっと不便だとか、我慢が増えます。共同生活の我慢は必要ですが、個人の生活習慣や人生にかかわる選択肢は、あまりがまんしてほしくないです。可能ならば叶えたい。
ヤクルト嫌いなのに、毎日給食にヤクルトついてきちゃうとか。
ブイ・クレスのピーチは飲めないけど人参は飲める人が、毎日ピーチがついてきちゃって、冷蔵庫にピーチが溜まっていくとか。(人参に変えてもらったら飲めて回復の一助となるのに)
吐き気がある人に重湯と塩が毎食でてきて、重湯の匂いが鼻について、もう重湯の入っている丼を見ただけで吐き気がしてきたり。
食事のことばっかりで恐縮ですが、小さなことも積み重なると、もやもやしますね。
こういうことを何でも話して下さい、と書いた紙を印刷して配っても患者は声をかけられません。スタッフかシステムが拾いに行くしか無い。
毎日毎日ペッパーくんが巡回して、5分ずつ話したら、拾えるかもしれない。とにかく話さないとだめ。自分のほしい情報だけ効率的に取ることはできません。当たり前だけど。

http://robonews.net/2014/06/05/pepper/

http://robonews.net/2014/06/05/pepper/
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