中部電力KORYUサイトとのコラボブログが5月末日をもって終了となりました。
3年間、患者さんはじめ一般の皆さまに向けて患者サポート事業の人はこんなことを考えています、ということを書かせていただきました。
ところで、患者サポート事業はどこに向かうのでしょうか。
困り事を抱える人=患者さん、と捉えると
困っている人はお金を出すからビジネスになる、と言われます。
患者さんに買ってもらって、何を解決していくのかを明確にしていくと理解されやすくぶれにくくなります。
私の場合、ピアの事業は患者さん自身が治療をやり切る気力と生活を支えることだと考えています。一番大事なことは、命です。
医療チームと患者さんが治療をがんばります。
その気力と生活を支えることは、ピアの仕事です。
それを考えさせてもらった3年間のKORYUブログの最後のご挨拶記事をコピーします。
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以下KORYUブログより転載
http://ameblo.jp/koryu-sato/entry-12032754582.html
5月31日をもちまして本ブログは終了です。
3年間、KORYUコラボブログをかかせていただき、多くの方に読んでいただくことが出来ました。ありがとうございました。
患者さんたちのことと、それを支える私たちサポーターのことをできるだけ正直にお伝えしてきました。時々、患者さんと私達のことを美化して報道されることがあります。
いいことやってるね、と言っていただくこともあります。
悪いことではないと思いますが、日常は普通のお仕事です。
そして、患者さんたちは普通の地域に住む市民の皆さんです。
ただ、その市民の皆さんが少なからずつらい状況にあることをご理解いただきたいのです。
患者さんたちは、治療中嫌なことをたくさん体験します。
がん、脱毛症、という本当に嫌な病気そのものの体験と、それに付随する脱毛や時には乳房切除や手足のしびれ、味覚変化、光線過敏症による湿疹、顔のシミ、どれも嫌なものです。
体調もすぐれない日が出てきます。
気持ちが落ち込めば、体調も気力もいつもよりトーンダウンします。
そんな時期を過ごしている患者さんたちが、日本全国に居ます。
国立がん研究センターホームページに公開されている情報によれば、2011年の乳がん患者数(発生)は約72500人です。
毎年これだけの人が「患者さん」になります。
東海エリアですと、愛知県犬山市の人口と同じくらいです。
一つの市と同じくらいの人が毎年乳がんになるのです。
犬山市HPより
2015年4月30日現在の市民人口74,765人
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他のがんも含めると、年間約150万人くらいの患者さんが治療を続けながら生活しています。入院している人もいるし、自宅で生活しながら外来や訪問医療を使いながら暮らす人も居ます。
この数は少なくありません。
この患者さんたちが、病気を経験しても自分の生活が続けるために、ちょっとだけ特殊なサポートが必要です。その一部を私達の会社はやっています。
プロの仕事は、何気なく毎日を過ごすお手伝いに尽きます。
目立たず、かっこいいこともないけれど、自然に役に立っています。
それでいいと思います。
<a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20150427/18/koryu-sato/8a/d8/j/o0230023013288821392.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20150427/18/koryu-sato/8a/d8/j/t02200220_0230023013288821392.jpg" alt="" width="220" height="220" border="0" /></a>
病気になっていろいろ嫌なことや大変なことがあったけど、なんとか乗り越えてこれたし、生きててよかった。
治療が終わって日常に戻り、こう思えるサポートがまだまだ必要です。
正直なところ、髪は生えたり生えなかったりです。
本当に気まぐれで困ってしまいます。
その気まぐれと上手に付き合うサポートを各地で心あるヘアサロンさんが提供しています。
もし、脱毛を体験することになったら、病院の看護師さんたちに相談してみてください。脱毛はカバーできます。だから、治療を一生懸命やりきってください。
辛い期間で、心が折れそうになることもあると思いますが、必ず状況は変化するし、その時期は通り抜けます。
患者さんも、地域に住む普通の人です。
皆さん各々の生活があり、各々の役割があります。
どうぞ、それを続けて人生を楽しんでいただけることを切に願います。
3年間ありがとうございました。
引き続き、中部電力KORYUサイトをお楽しみください。
http://www.chuden.jp/koryu/