私は、大きなお金のお話よりも、これから地域に貢献する特養として、どのように運営されていくのか、そちらに興味津々です。
まずは建物ができて、中に什器が入り、スタッフが入り、入居者が入ってきます。
特養は介護度3−5の、日常生活に介護が必要な人達が入居します。入居、とは、すなわち新しいお家になるということ。
施設介護は、高齢者を閉じ込める場所ではありません。命の安全のために、多少のルールはあります。しかし、あくまで「おうち」。衣食住と、その人らしく生きる人間らしさを支える場です。
施設なんてかわいそう、という声はまだまだあります。
施設に入居させる家族にも、多少の後ろめたさがあるように感じます。
いえいえ、そんなことないですよ!!!
家族だけの介護はかなり大変なことです。
痩せてきても、オトナ1人をよいしょっと車椅子に移すのは、コツがわからないと結構大変です。ごはんの介助も、ごっくんのタイミングとか、今日は食べられる日・そうじゃない日の判断、誤嚥していないかな、とか、見るポイントは盛りだくさん。
それに、介護する人の人生もあります。
私は、実母が寝たきりになってしまって、あー介護って大変だ!!と実感しました。もう亡くなりましたが、夜中におむつ交換をして、たんの吸引して、朝から普通に働いて、これは倒れるわ!と妙に納得した記憶があります。
(私は看護師で、それなりに色々分かるのに!)
というわけで、特養は昔のイメージとはちがいます。
もっと、人を支える場所になっています。
介護をする人たちが、介護を抱え込まなくていいようになるように、施設ケア、在宅ケア、どちらも大事なものです。
誰のための介護なのか。
それは本人と家族の暮らしやすい毎日のための介護です。
周りの人は、暖かく見守りましょう。施設介護、なかなかレベル高くなってますよ。