お金がなくても、本当にやりたかったら何とか方法をさがします。
一番大事なものは、整理整頓されて事業化めどを付けた最初の仕事プラン。
私自身、本当に5万円でできることを真剣に考えました。初期費用が1000万近く必要な創業者友人は、運送会社で数年働いてお金を貯めて創業しています。10年経って残っている人達は、みなニーズをきちんと整理してコンパクトに事業化している。もちろん、お金がある方でそれを使いながら創業した人も居ます。初期資金と事業化スキームはその人のバックグランドにより違うのですが、要はお金がないから新しいことへのチャレンジを踏みとどまる、という仮説は甘いということです。
創業支援の現場にいて思うことは、勢いありニーズをよく見ている創業者はイメージがわきすぎて拡散しているということ。あれもこれも、と考えてしまう。
これを整理整頓して、優先順位を付けて、目の前の一番最初にやることに取りかかれるようにする。ここがまず第一歩。
そのころには何をコアに事業化するか見えているのです。
それは、回収できる見込みのある事業になっている。
それならば、お金も貸してもらえるし、当然返済めどもつく。
だいたい、助成金で最初の一歩を強引に踏み出して、1年後の運転資金はどうするのか。
助成金でしか成立しない事業は持続可能性がない。
回収できる事業なら、金融機関もお金を貸してくれますよ。
金融機関も説得できない事業なら、お客さまもついてこない。金融機関の方々も顧客候補で取引先候補。
まずは、金融機関も何だか応援したくなっちゃう!と思われるような整理整頓、次に事業化の手続きのお話。創業支援は制度とお金だけではないのです。