2016年3月15日火曜日

良さそうなことは本当に良いこととは違う。

起業家支援、事業支援を行う中間支援施設が乱立しております。
公共・半公共・独立系・大学などの教育機関系、といろいろありますが、とにかくその数は増え続けています。シェアオフィスにくっついているタイプもありますね。

私は公共系の富士市産業支援センターf-Bizにてビジネスアドバイザーを拝命しております。得意分野は医療福祉系とソーシャルビジネス系のスタートアップ〜5年目くらいの事業者で、特に制度内事業よりも独立採算系が得意です。

この分野に対する支援メニューは、普通の会社とほとんど同じです。ですから、金融機関窓口や商工会議所などの各種団体から個別コンサルまで、いろんな人がいろんなことを言ってくれる窓口が有ります。

ここまでが前置き。

その中で、本当は現場が見えてないだろうなぁというアドバイスをしているところがあるのも事実。ついつい現状分析とか営業アプローチのフレームワークとか、ロジックのルールがあることに落とし込んで、出来そうなことをアドバイスしています。良さそうなこと、をアドバイスします。

でも、小さな事業者で、1人〜数人の会社で、全員マルチタスクで現場を動かしているような場合は、正直いってやれないことばかりです。
余分なちょっと一手間が掛けられないのが現場の現実です。

ほんとうに良いことは、今の体制で明日からでも実行できて、顧客満足度が上がり、収益が改善すること。お金が儲かって、お客さまに喜ばれて、期末にみんなで喜べる経営内容であること。金融機関がお金を貸したくなるような、地に足の着いた未来の事業が語られること。そのマーケットと自分たちのポジションを見つけられること。

f-Bizにてビジネスアドバイザー役割をしている時に一番大事にしていることは、皆さんの見ている世界を丁寧に理解することです。一緒に同じ視点からその世界を見て、その上で伸ばせるところを探し、提案し、具体策を一つでも挙げることです。

事業を続けながら改善し、次の一手を打ち、日々の暮らしが続いていくことが大事ですよね。大きなビジョンも目の前の一歩からです。

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富士市産業支援センター f-Biz
http://www.f-biz.jp/

おすすめは、ここの番頭さんのブログ。
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